「働きたくない」というあなたへを理解する4つのポイント

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「働きたくない」というあなたへ

「ほぼ日」の連載「おとなの小論文教室。」の内容をまとめたもの。

http://www.1101.com/essay/index.html の
2010年2月3日から4月14日までの約2ヶ月半の連載が中心だが、他にも「おかんの戦場」「結婚しても働きますか?」「グレーゾーンの住人たち」などが収録されている。
文章はかなり編集されていて、全く別物に感じる箇所も多い(問いかけがかなり強くなっている)ので、むしろ大人の小論文教室で一度読んで思うところがあった人にこそ読んでほしい。より具体的な問いかけに、一度読んで考えてみた人間としてどう答えられるかためしてみてほしい。

まだ読んだことない、という人は、まずはWEBで。特に
http://www.1101.com/essay/2010-03-10.html 
の「考えないという傷」の部分を読んでもらいたい。

この本における問い

「自分の人生をどう楽しく生きるか?」という問題と言うよりも、むしろ、良心に基づいての、前向きな自己拘束、自分が楽しく生きたいという欲求を「どれくらい譲れるか?」の問題に近いんじゃないか?
それは「個性とか人柄の差というよりも、訓練や環境の差が大きい」んじゃないか?

想定している読者

「自己表現」と「自立」と「幸せになること」この3つを転職で全うする人はごく一部だ。金は要るけど働きたくないという人は、「自己表現と幸せへの強い欲求を持ち、その一方、自立への欲求は薄いどころか、まだ育っていない」
3つのフタを、就活という必要に迫られ、一気にこじ開け、混乱させるのでなく、もっと早くから、分けて、考える機会を与えてあげたい。

読者への呼びかけ

働きたくないというあなたへ。
仕事を持たないならそれでいい、と思うのだが、
では、自由はどうやって手に入れるのだろう?
自分の次なる居場所はどう考えているのだろう?

働きたくないならそれでいい。
だけれど、自分が自立して生きていくために、金と愛は要る。
愛は恋愛、家族の愛、友愛に限らず、社会からも愛されると言うか、そういう広い意味で人が生きていくのに最低限の意味でここでは用いている。
この金と愛を自分で創意工夫したり、汗を流して、自分の手で得ていきていけるというのが、私にとっての自由だ。

あなたにとっての自由をどう得ていくか?
最低限必要な社会との絆をどう築くか?
卒業後の次なる居場所をどう築いていくか?
働きたくなくても、その設計図だけは、楽しく引いて欲しいと私は思う。

あとがきがスゴくいい(一部紹介)

「おとなの小論文教室とは自分にあった答えを見つけるためのトレーニングジムのような場です」

もしあなたが、結婚とか、就職とか、この先の進路に思い悩んでいたとして、欲しいのはどの答えだろう?

1はまっとうな答え、2は絶対的な答え、3は自分にあった答え。
私がこのコラムを通して応援し続けているのは、3を探そうとしている人たちだ。

私は自分にあった答えを探そうとする人が好きだ。

学問的にみてどんなに正しい答えであったとしても、自分にしっくり来ない考え方であるとき、どうしたらいいんだろう。人間の存在を超えたところにある絶対的な答えを信じて身をゆだねるということができない人はどうすればいいんだろう。自分の経験や実感の中から自分の答えを模索していくことに自由を感じる性分の人はどうすればよいだろう。

私が欲していたのはただごくフツウに自分の頭で考えることだった。

そして今は自分にあった答えを探して、見つからなくて、もがいている人が、好きで、これからもこの教室で応援していけたら、と思う。

暗記型の勉強で一つの正解を出すことを習慣付けられている高校生に、どうしたら一人ひとり違った自分の答えを出せるようサポートできるのか。
私が学んだやり方はこうだ。

1:先に立派な人の正論を読ませない
2:しかし、何でも好きに考えていいよ、ではなく、
  まず問題提起を含んだひとつの本気の見方を示す
3:多様な意見を示す

私がこのコラムにつたなくてもテーマに対する自分の見方をまずはっきり打ち出すのは、そこが理由になっている。偉い先生などではないため、色々と不備のある、しかし1人の本気ある意見というものは、切実な問題提起をはらんでいる。それに共感したり、反発したり、たたき台にしたりした人のいろんな意見を導き出す。私がここに示す、自分にとって切実な意見は踏み台であり、たたき台である。

私が先にまとめた「働くことがイヤな人のための本」
http://bukupe.com/summary/3078
との共通点、相違点を楽しんでいただけると嬉しい

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