ペリー来航二度目。風雲児たち (幕末編6)の内容まとめ

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風雲児たち (幕末編6) (SPコミックス)

「開国するも戦になるもまず相手を理解し有効の道を探るのが第一歩なんだが 最初から西洋を敵と決めつけて理解することを拒んでいては何も生まれない この日本という国に自信を持てないんですかのう・・・」(中浜万次郎)
「日本の身分制度は理解しております。貴国の内政には干渉いたしませんよ。オランダも王国ですから貴族もあり身分制度もあります。ただ・・・我が国は優秀な技術者は最大の敬意を払い手厚く保護しますがね」(クルチウス)
「あなたはアタマが悪いのですか? 色素の含有量で人間が変わるわけがない 皆同じ人間です」(村田蔵六)
「人の世に差別などなく皆平等である ただ一人の天才とそうでないものがいるだけだ」(佐久間象山)
「藩のみに仕えることで精一杯の彼らには、事が藩だけではなく天下の問題であると理解できるはずもない」(小林虎三郎)
「将軍が船長、京都皇帝はフィギュアヘッドと考えればいい」(ペリー)

ペリー来航二度目 日米和親条約はあくまで第一段階

浦賀から横浜村へ移動し上陸。この間に艦隊は9→11に
なぜか上陸時に佐久間象山に頭を下げている

交渉役として江川英竜と通訳中浜万次郎が予定されていたが
水戸斉昭の反対により、よりにもよって林大学頭が対応することに。
アメリカを知らない彼らが日本流では最高級のもてなしをするも、
肉食系のアメリカ人には不評。険悪なムードに
一方で江戸湾周辺は観光地として大人気に。庶民は好奇心旺盛。

→四度に渡る交渉。その合間をぬって日米相互のさまざまなレセプションなどを実行
 その際、実際に動く蒸気機関車の模型が日本人の心を動かし、
 噂があっという間に江戸庶民に広がり、現物を観てもいないのに
 おびただしい数の期間車の絵がかわら版に描かれることになった。
 他にも電信機のデモンストレーションなどを行う
 (実は佐久間象山が国内ですでに自作して成功させていたりする)

交渉の内容は
・漂流民の保護を要求(共和党が日本遠征に乗り気だったのも、捕鯨組合が支援団体であったため。故にこれが第一目的それとは別にペリーはすごくやる気満々だったわけだが。このあたり考えても、今アメリカが捕鯨反対するのはいいけど一言反省くらいはしてもいいんじゃないかね?)

・恒常的な食料・燃料の補給ができる港を太平洋側に開港することを求める

・「通商条約を見送る」代わりに、補給基地の確保として和親条約を飲ませる
 →蝦夷函館と伊豆下田の二箇所を開港させる
 (下田は、上方より江戸に運ばれる物資がかならず通過する場所であり、下田の会場を封鎖されれば江戸は数日と持たなくなる。しかも後ろが険難な天城山麓ゆえ、戦が起こった時海軍を持たない幕府には打つ手なしという最悪の場所。やむなき開港なら敵は遠ざけるより監視の行き届く手元に置くべきであり、開港地を横浜とスべき、と佐久間象山が主張)
    

・「小笠原諸島のアメリカ領有を主張」
 実際日本はここに一人の役人も置いておらず、英米が捕鯨船の基地として利用。
 ハワイ人などが開拓入植、永住しており、実質的には完全にアメリカ領であった
 さらに、蛮社の獄において、小笠原諸島への渡航を海外密航として罰した手前
 否定する根拠が無い。
 →林子平の「三国通覧図説」が世界で通用する文書として提出して一発逆転。そもそもペリーがイギリスを小笠原諸島から追い出すために同じ証拠を用いたため文句が出なかった(この本は国内では発禁処分になっていたが、序文を書いた桂川甫周のてによって長崎のカピタンに託され、海外で翻訳されていた)
 「ペリーがいかに日本を研究していたか」がわかる話でもある。

プチャーチンサイド

燃料が尽き、船がボロボロの状態となり、やむなく敵国フランス領マニラに停泊。
フランスと一触即発になるが全力で脱出し長崎へ向かう

吉田寅次郎 アメリカ船密航を画策す

「自らを狂人と言い放つ人間を説得することなど土台不可能だ」(宮部鼎蔵)
「本来なら幕府がヤル気のある若者を留学生としてどしどし海外にかせるべきなのだが それが命がけの密航とはな」

長州は攘夷思想が強いこともあり、友人は大反発するが誰も止められず
商人の金子重之輔と二人で夜間にポーハタン号まで乗り込む

しかしペリー側としては、和親条約を結んだばかり、さらに次の通商条約を目指す微妙なタイミングであり、日本国の法律を破り密航に加担することは出来なかった。このあたり吉田松陰は直情径行型であまり対局が読めていなかったと思われる

→さらにすごいのが、密航が見つからなかったのに自首。
 しかもこの際に携行した荷物によって佐久間象山にとばっちり

人物

椎本イネ :シーボルト・イネ。村田蔵六に弟子入り
一橋慶喜 :水戸斉昭の子。後に一橋家の養子に。
河井継之助:長岡藩
堀利忠  :幕府海防掛

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