異世界でもやはり問題児?問題児たちが異世界から来るそうですよ?YES! ウサギが呼びました!の書評・概要

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問題児たちが異世界から来るそうですよ?YES! ウサギが呼びました! (角川スニーカー文庫)

全てを捨てて異世界へ

 「己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、我らの箱庭に来られたし」
 どこからともなくやって来た封書に入れられていた手紙に書かれたその文言に興味をそそられ、異世界へと召喚されることとなった少年少女たち。
 もはや学校へ行く理由もなくなり、有り余る力のおかげで退屈をもてあましていた逆廻十六夜は初夏の世界から、財閥の令嬢として何不自由なく暮らし、誰も彼女の言葉に逆らえない世界に飽き飽きしていた久遠飛鳥は真夏の世界から、動物の言葉を解し、逆に人間の友人が作れなかった春日部耀は初秋の世界から、彼らは箱庭の貴族たる黒ウサギに召喚され、異世界、ギフトと呼ばれる能力がルールを形作る、神魔妖なんでもアリの箱庭に降り立った。

異世界でもやはり問題児

 しかし彼らは元の世界でもてあまされた問題児の集まり。その力は魅力的だが、案内役の黒ウサギを無視してやりたい放題。潰れかけのコミュニティを救ってもらおうと彼らを呼んだリーダーの少年、ジン・ラッセルの目論見は脆くも崩れ去ったに見えたが、彼らの目的が、箱庭を支配する魔王から名と旗を取り戻すことだと知り、面白そうだと協力することになる。
 最初の勝負の相手は、魔王の威を借る虎のガルド・ガスパーが率いるコミュニティ。そしてその勝負に介入してきた箱庭の騎士と呼ばれる吸血鬼レティシアは、かつての黒ウサギたちの仲間だった。

自分をチップにした勝負

 財物や命、才能をチップにしたゲームで勝利することで、全てを手に入れられる世界・箱庭。全てを手に入れられるということは、全てを失うというリスクも内包する。しかしそんな世界こそが、ギフトに満ち溢れた十六夜たちの望む世界。神様よ、魔王さまよ、せいぜい俺たちを楽しませてくれ、という感じ。
 それに振り回される、ミニスカ・ガーターベルト・巨乳・ピンク耳の黒ウサギがさあ大変。常識はずれで思惑の斜め上を行く彼らの行動に振り回され、気苦労が耐えない。しかし彼らは、きっちりと結果を出してくるから、文句も言えない。

総括

 強大な力に奪われたものを、全てをかけて取り戻す。弱小卑屈のコミュニティが、強力な才能を持った少年少女の加入で、自分たちの目的を達成するための道筋を見つけていく。
 若干、文章が弱い部分もあるのだが、抜群のイラストと絶妙でどんな風にでも生かせる設定が相まって、期待値は大きい。

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