国際弁護士の書評・概要

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国際弁護士

1、概説・書評

主に渉外、クロスボーダーの企業案件をする弁護士向けに書かれたもの。
あさひ法律事務所ないし西村あさひ法律事務所の前身の創業者である著者が、アメリカ合衆国で弁護士事務所を開設する経緯などを記した回顧録である。

今でこそ当たり前にように言われている、日本企業が米国の陪審制の訴訟で直面するであろう問題や、米国の弁護士や陪審制度を初めとする米国法の諸問題などを著者の体験から具体的に書いている点については、読んで参考になる。

また、非常に優秀な経歴をもつ著者であるが、謙虚な姿勢での文章の書き方などは好感がもてる。

基本的に企業法務中心なので、それ以外の一般民事や刑事的なものは含んでいない。

執筆は比較的最近だが、体験そのものはけっこう前の話も含まれているので、そのあたりについては現状どうなっているのかなどは必ずしも明らかではない。

2、内容の大雑把な整理
※まとめ者が内容を読んでまとめたもので、実際の書籍内の見出しとは違います。

・ニューヨーク進出の経緯
 ビザや資格取得の方法、住居や事務所を借りるときの話、人材採用時の話など
・裁判経験
 資格取得後に過去携わった案件に関わる証言(デポジット)をとられた話など
・米国の法制度の特質
 特に訴訟法、証拠法などについて
・各国弁護士との世界的交流
・米国弁護士について
 日本とは異なる制度問題があることから、特性や選び方などについての意見
・著者の関わった事件
(特にITバブルに乗じたクラスアクション、ルーセントの光ファイバー部門買収、大戦中の日本企業の強制労働に絡む賃金請求訴訟など)
・著者のローヤリング方針や日本の若手弁護士に向けたメッセージ

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  • 桝田淳二

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