契約法講義 第2版の書評・概要

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契約法講義 第2版

1、概説・書評

債権総論(一部網羅していない部分あり)と契約総論・各論、一部民法総則の部分などを扱っている。従来の民法典の構成に沿ったものではなく、契約を中心として解説しているものである。

割と面白い判例・裁判例が載っているものがある。

たとえば、贈与の撤回について、娘の夫だから医学部に通うのを経済支援してやったにもかかわらず、不倫をし、しかも国家試験合格後にその不倫の事実を暴露して離婚した娘の元夫
に対する贈与を信義則に基づいて撤回できるとした大阪地裁判決など。割と現実にありがちなテーマに沿った事件例がある。

一般的な債権総論の教本では入っているはずの分割債務や保証債務についての解説がない。この点は債権総論を網羅するためには別の教本に頼る必要がある。

著者の専門分野のためか、消費者法にやや重点が置かれている。

2、各カテゴリの構成

1-契約とは何か

1]契約とは~云々説明。


8](6)基本契約と個別契約


320](イ)原状回復義務の範囲「[Ⅳー2]Aは自己所有の土地をBに売却し、Bは引渡しを受け、移転登記も了したうえで、この土地を駐車場として利用していた。しかし、Bが代金を支払わないので、Aは催告してこの契約を解除した。Bは駐車場の料金として得た利益をAに返還しなければならないか。」

→事例とその下に解説

3、全体構成 ()内はまとめ者の補足

序章  契約の世界へ
第1章  契約の成立(民法総則及び契約総論)
第2章  契約の内容(契約自由の原則とそれに対する規制)
第3章  契約の履行(弁済、同時履行、危険負担、債務不履行、債権者代位権、詐害行為取消権、相殺等)
第4章  契約の終了(弁済、解除)
第5章  契約の基本類型(契約各論)

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