これからの資本主義を考えるための新たなビジョンの数々

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これから資本主義はどう変わるのか――17人の賢人が語る新たな文明のビジョン

1.ビル・ゲイツ(マイクロソフト会長) 『よりよい世界のためのイノベーション』

 大切なのはこれらのイノベーションの方向性である。方向付けにおいて重要なのは優先度である。全てが内向的では地球規模の問題は解決できない。それぞれの立場で協力関係を築くことが貧困層を減らし、多くの命を救うことにつながる。

2.田坂広志(シンクタンク・ソフィアバンク代表) 『これから資本主義社会に何が起こるのか〜現代文明の未来を語る対話〜』

 世界の資本主義を考えるために大切なのは「未来を予見する哲学」=「事物の螺旋的発展の法則」と「対立物の相互浸透の法則」である。複雑さが増すとままさに資本主義そのものが生命的挙動を示すようになるということである。

3.ムハマド・ユヌス(グラミン銀行総裁、ノーベル平和賞受賞者) 『貧困と闘う資本主義』

 1974年バングラデシュを襲った大飢饉の中、貧困層は僅か1ドルを借りるために搾取とも言うべき農作物を言い値で買いたたかれた。このような状況を打開するために筆者は、自身が大学内の銀行の保証人となり、貧困層向けの銀行「グラミン銀行」の設立を果たした。

4.リカルダ・マックフォールズ(持続可能な開発のための世界経済人会議) 『インクルーシブ・ビジネス〜経済開発の新たなアプローチ〜』

 「インクルーシブ・ビジネス」の「インクルーシブ(inclusive)」とは、「包括的な」という意味であり、経済開発と企業の事業拡大との間に相乗効果を見いだそうという試みである。このことが最も可能な分野は、途上国の中小企業の育成である。

5.ダニエレ・ガンゼル(バーゼル大学教授) 『平和を守る資本主義〜資源戦争の危機にビジネスは何ができるか〜』

 20世紀までの民間セクターに期待されていたのは、①株主への利益 ②従業員への職の提供 ③所在国への納税の三つであった。しかし、今日においては、環境責任、社会的責任、平和の推進が求められるようになった。これらに答えられない民間セクターは淘汰される。=企業の社会的責任(CSR)資源戦争や人権侵害に荷担する企業の評判は悪化し、CSRを重視する企業は倫理的プレーヤーと見なされる。

6.フランツ=テオ・ゴットヴァルト(シュバイフルト財団) 『食糧危機と経済の倫理〜持続可能な文明を目指して〜』

 世界は以下の相互に関連する要因によって引き起こされる食糧危機に向かっていると思われる。
 そこで、あたらしい農業文化をつくるために、化学肥料や農薬に多大なエネルギーを消費する農業から、環境に負荷をかけないオーガニックフードの生産へ移行が地球規模で必要であり、このことが経済的にも社会的にも環境的にも長期的な意義があることを示している。

7.ジャッキー・ダン(ジャーナリスト、国境なき起業家団創設者) 『通貨のイノベーション〜社会変革のレバレッジ・ポイント〜』

 いま世界に本質的な変革を起こすためのレバレッジ・ポイント(てこの支点)は、通貨システムであるとするのが筆者の考えである。成功している地域通貨の代表例としては、
 ①ブラジルのパラナ州都クリチバの補完通貨
 ②アメリカの地域通貨「タイムダラー」
 ③スイスのWIR(Wirtschaftsring-Genossenschaft:経済的な相互扶助サークルの意味)
 ④教育目的の通貨「サーベアー」(Saber:ポルトガル語で「知識」の意味)

以下、章名のみ

8.マル・ワーウィック(マル・ワーウィック・アソシエイツ会長) 『世界のビジネスを変えた20のアイディア』

9.ミルジャム・ショウニング/パラグ・グプタ(社会起業家のためのシュワブ財団) 『社会起業家精神とは何か〜ビジネス界の思想的変革〜』

10.ジョン・エルキントン/パメラ・ハーティガン(ヴォランズ・ベンチャーズ) 『資本主義の創造的破壊〜社会的企業は何をもたらすのか〜』

11.キャサリン・セシル(ユース・スター・カンボジア) 『若者の創造性を、地域の力に〜人の絆が持つエネルギー〜』

12.すべての人がチェンジメーカーになる時代/ビル・ドレイトン(アショカ会長兼CEO)

13.勇気を持て〜変革は一人から始まる〜/ララ・ガリンスキー(エコーイング・グリーン)

14.自分の心と世界をつなぐ〜一人ひとりの起業家精神〜/ナンシー・ルーフ(コスモス誌編集長)

これから資本主義はどう変わるのか――17人の賢人が語る新たな文明のビジョン

これから資本主義はどう変わるのか――17人の賢人が語る新たな文明のビジョン

  • ビルゲイツ,ムハマドユヌス,ビルドレイトン,田坂広志

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