物語イタリアの歴史の概要・感想と本書で紹介される10名の人物紹介!

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物語イタリアの歴史―解体から統一まで (中公新書)

概要

 ローマ帝国の終焉から、イタリア王国の成立まで、イタリア1500年の歴史を10名の人物の物語を通して綴る。

本書で紹介する10名の人物

ガラ・プラキディア
 ローマ皇帝テオドシウスの娘であり、父親譲りの剛毅な性格から、西ゴート族のアタウルフとの結婚を通じて民族融和の象徴となった。しかし息子や夫の死といった不運に見舞われる。再婚後に身ごもった息子が西ローマ皇帝となり、自身も摂政の地位から政務を担うものの、貴族階級は豪奢な生活にふけり、怠惰な生活に慣れた民衆は無気力であった。また悲しいことに衰退しきった西ローマ帝国にはこの状況を変革する力はなかったため、専らキリスト教の問題の解決に熱心に取り組むこととなった。しかし彼女のおかげで、彼女の治世の間、西ローマ帝国には蛮族の侵攻や宮廷内の権力闘争はなく静穏が保たれていた。

 他にも女伯マティルデ、聖フランチェスコ、フリードリヒ2世ことフェデリーコ、ルネサンス期の作家ボッカチオ、フィレンツェの銀行家コジモ・デ・メディチ、芸術家ミケランジェロ、サルデーニャ国王ヴィットリオ・アメデーオ、司書カサノーヴァ、作曲家ヴェルディといった多彩な人物を扱いイタリアの歴史をつづっている。

総括

 各人物の物語を基本線とし、関連する史実を絡めているため、物語としても楽しめ、通史の理解もできる。世界史を一度学んだうえで、イタリアの通史を簡単に学びたい人にはお薦めである。また物語の主人公たちは、ミラノ、フィレンツェ、ヴェネツィア、パレルモなどイタリア各地で活躍した人物ばかりであり、イタリア旅行をする人にも一度読んでもらいたい書籍である。

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