アジャイルサムライ。アジャイルの手法がわかる本

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アジャイルサムライ−達人開発者への道−

第一部アジャイル入門

■アジャイルとは、価値ある成果を毎週(継続的に早く)届ける事
 ●3つの真実
  ◇プロジェクトの初めに全ての要求を集める事はできない。
  ◇集めたところで、要求はどれも必ず変わる。
  ◇やるべき事は必ず、当初の予定や予算より多い。

 ◇マスターストーリーリスト = プロジェクトのTodoリスト
 ◇ユーザーストーリー = 顧客が実現して欲しい事のリスト
 ◇イテレーション = 1~2週間で繰り返す開発。各回ごとにストーリーをソフトウェアに変換してゆく。
 ◇ベロシティ = 1回のイテレーションでこなせる、ストーリーの量

■アジャイルでは役割分担がはっきりとは分かれていない。
 ●アジャイルチームの特徴
  ◇きっちり区別しない役割分担
  ◇継続的な開発工程
  ◇チームで成果責任を果たそうとする態度
 ●顧客もチームのメンバーでパートナー

第二部 アジャイルな(プロジェクトの)方向づけ

 ●開始時点で関係者の認識が揃っていないと言うより、全員で話合うより前に始めてしまう事が問題。
 ●最初に手強い質問をする
■インセプションデッキ
 ●我々はなぜここにいるのか?
   プロジェクトの意図、背景を理解
 ●エレベーターピッチを作る
   エレベーターで会った重要人物にアイデアを伝えられるようなまとめ
 ●パッケージデザインを作る
   プロダクトの顧客へのアピールは何か
 ●やらない事リストを作る
   なにがプロジェクトのスコープ外か?内か?
 ●ご近所さんを探せ
   予め関係しそうな人達に根回しする
 ●解決案を描く
   大体のプロダクト構成図を書く
 ●夜も眠れなくなる問題は何だろう?
   プロジェクトのリスクを話合う
 ●期間を見極める
   ざっくりした予定を立てる
 ●何を諦めるのかをはっきりさせる
   トレードオフを迫られた時、何を諦めるのか
 ●何がどれだけ必要なのか
   人数や予算を考える

第三部、アジャイルな計画づくり

■ユーザーストーリー
 ●顧客の要求機能をキーワードで書き出す
  ◇交渉しやすい
  ◇テストしやすい
  ◇見積りしやすい

■見積り
 ●ストーリーを相対的に見積る
 ●ポイントで見積る

■バーンダウンチャート
 ●期間(イテレーション)ごとに残作業量をグラフにする
 ●終わった仕事量、残作業量、チームのベロシティ、終了予定が一目で解る

第四部、アジャイルなプロジェクト運営

■イテレーション運営
 ●1、2週間の短い期間でストーリーを、分析、設計、開発、テストする
 ●イテレーション後には、顧客のフィードバック、次回のイテレーションの準備、計画、改善を話合う
 ●デイリースタンドアップ、毎日、短い時間、状況等の情報を共有する

■現場の状況を目に見えるようにする
 ●張り物のボードを作る
 ●リリースボード
  各イテレーションで完了したストーリーと、未完了のストーリーを貼付ける
  プロジェクトの進行状況が一目で分かる
 ●ストーリーボード
  現在のイテレーション中のストーリーを、未着手、仕掛かり、テスト中、完了、の別に貼付ける
  現在のイテレーションの中の、ストーリー状況が一目でわかる
 ●ベロシティとバーンダウンチャート
  チームのスピードと、完了予定が一目で分かる
 ●できれば、インセプション・デッキも

第五部、アジャイルなプログラミング

 ●ユニットテスト
  動く事がわかる:
   ・(コードが動作するか、他に影響がないか)素早いフィードバックが解る
   ・極めて低コストにリグレッションテストを実行できる
   ・デバッグ時間を大幅に削減できる
   ・自信を持ってデプロイできる
 ●リファクタリング
  技術的負債:期日などの理由で起こる、手抜き、ハック、重複など
  技術的負債をこまめに返済し、整合性を保ちながら設計を少しずつ改善する
 ●テスト駆動開発(TDD)
  ごく短いサイクルで、テストを書く -> コードを書く -> リファクタリング を繰り返す
   ・レッド:コードを書く前にテストを書く(当然テストは失敗する)
   ・グリーン:テストに成功するコードを書く
   ・リファクタリング:コードを改善する
 ●継続的インテグレーション(CI)
  開発者が加えた変更を常に(もしくは短い間隔で)全体に統合し、ビルド -> テストを行う
  ビルドやテストは自動化し、失敗が開発者に通知されるようにする

感想

アジャイル開発の各種手法を一冊で網羅的に説明した本で、これを読めばいろいろなアジャイルの手法が一度に解る。
ただ、くだけた解説にしようとしているのがうまく行っておらず、場所によっては理解が難しい点もちらほらと見られるのが残念。

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