学習する組織になるための「10の変革課題」と対策方法

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フィールドブック 学習する組織「10の変革課題」―なぜ全社改革は失敗するのか?

システム理論をもとに、組織変革への課題とその対策を考える

1つ1つの要素がバラバラにあるわけではなくシステムマティックにつながっている

導入時の課題

(1)その他の活動との優先順位当の問題でリソースが確保できない「時間がない」

(2)パイロットグループが周囲からの理解や信用を受けられない「孤立無援」

(3)変革の必要性が十分に共有されない「意味が無い」

(4)パイロットグループの「言行不一致」により信頼が低下してしまう

スタートした変革を維持するための課題

(5)セーフティネットが存在せず「恐れと不安」を克服できないため対話が発展しない

(6)従来の評価体系では新しい変革に対し「評価と測定」が与えられず自信が失われる

(7)「改革者と部外者」の壁を乗り越えられず外部との溝が広まり、周囲の巻き込みがうまくいかなくなる

再考とリデザインの課題

(8)役員クラスが寛大な「ガバナンス」構造を開発できず、より上のレベルを目指すための責任者が不明になり、変革運動の自律性を損なわせる

(9)組織の壁を超えた成功事例やノウハウの「普及と浸透」に障害があったり、伝達のためのインフラが存在しないため、単発で終わってしまう。

(10)パイロットグループの成功事例が横レベルにおいて普及と浸透しても、「戦略と目的」レベルに持ち上げることに失敗するケースがありうる。当初のプロジェクトの志が低いとそうなりがち。

学習する組織において実現されるべき5つのDISCIPLINE

・自己実現(マスタリー)
 個人個人がビジョンを持ち、現状を知った上で
 クリエンティブ・テンションを作り出すことにより
 よりよい意思決定を行う能力と結果を出す能力を高める

・メンタルモデル
 自分の内面にある世界のイメージをたえず内省し
 それについて語り、再考することにより、行動と意思決定能力を高める。

・共有ビジョン
 グループでのアプローチにより、共通の目的に意識を集中させる。
 未来のイメージや底に到達するために用いる原則、手法を
 グループのメンバーで共同してつくりあげることで、コミットメントを培う

・チーム学習
 ダイアログ、スキルフルディスカッションなどの対話技法を通じ、
 共同思考の形を変える。京津の目標の達成に向けてエネルギーや行動を方向付け、
 メンバーひとりひとりの能力の総和より大きな
 組織としての治世と能力を引き出すことを学ぶ

・システム思考(因果ループの理解)
 「相互性依存」と「変化」の仕組みを深く理解することにより、
 行動に影響を与える様々な力に上手く対処することを学ぶ。
 フィードバックと複雑な振る舞い(時間の経過と共に成長あるいは安定へと向かう)システムの特性を理解し、フィードバック・ループを念頭にいれて行動を考える

組織変革には3段階のリーダーシップが必要になる

・現場リーダー
・ネットワークリーダー
・役員リーダー

これらのリーダーシップ・コミュニティを構築する。

新しい基本理念を開発していくことの重要性

昔、品質活動においては品質とコストはトレードオフだという概念があった。いわゆるやすかろうわるかろう、である(今でもあるよね)

しかし、最初は日本で、ついで米国で「品質の向上は必ずしもコストの増大に繋がらない。低品質と高コストは、どちらもお粗末なプロセスの結果である」という理念が導入されることによって、品質活動は一変した。

学習においても、「開放性」「分権主義」「内発的動機づけ」など様々な理念が導入されることによって取り組みが根本から変わる。現状ではまだ十分ではない。

学習能力を規定する3要素

「志」    =自己マスタリーと共有ビジョンを基盤とし
「内容と対話」=メンタルモデルとチーム学習を基盤とする
「概念化」  =システム思考を基盤とする

学習を促進するエンジンは
 ・それが自分の役に立つから
 ・同僚が真剣に受け止めているから
 ・成果が出るから

となる。

変革のためのステップ

1 最初にコミットメントを持つのは、ごく一部の人間に限られる
2 小さく始めて、着実に大きくする
3 明確な目的や役に立つツールは、詳細なプランよりも重要である
4 事態が切迫しているときは、目の前の問題から解決する
5 「レバレッジは制限要因の中にあり、制限要因は必ず働く」ことを忘れない
  制限要因が刺激され表面化したときには、すでに対処するには手遅れ

→「制限要因」を刺激しないためには
 ・成長を急き立てない
 ・未来のことは今日考えておく
 ・実験する
 ・メンタルモデルを調べる

その他5種類のシステム思考などの詳細に入って行きます。
言葉は抽象的でわかりにくいですが、システム思考図などの図がふんだんに使われており、実際に本で読むとイメージ的に理解しやすいです。お薦め

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