海外の動きと対策。風雲児たち (20)の内容まとめ

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風雲児たち (20) (SPコミックス)

虫よ虫よ 五ふし草の根を絶つな 絶たばおのれも共に枯れなん(迫田利済)

確かに道は辛く苦しかろう しかし信念を持ち正義の道を歩むものにすでに不孝はない 腹をくくるとはそういうことだ 苦難はこの先も襲いかかってくるだろう しかし信念に生きるものこそ勝利者だ(迫田利済)

忠義大いに結構。しかし主従の忠義は1体1の関係です。第3者を巻き込み犠牲にする忠義はありえない(沢三伯=水沢の無実の男)

俺は町医者としていけばいいのだ 知識と情熱は勝君などの若い人に委ねよう・・・(高野長英)

蘭語はもう旧い。いずれエゲレス語やフランス語が主流になる時代が来るぞ(佐久間象山)

海外の動きと対策

・1830 インディアン強制移住法&鉄道誕生
・1837 アメリカ東部に経済恐慌起こり西部開拓に拍車
・1840 マニフェスト・デスティニー宣言
・1847 メキシコから領土略奪
・1848 アメリカ開拓がついに西海岸到達(建国から72年)
・1849 イギリス船マリナー号が江戸湾に入り堂々と測量を開始
   →幕府の鬱憤晴らし?でなぜか江戸から蘭方医が追放

   江川英龍が対応して追い返す。
   「私は大英帝国を紳士の国と聞き及んでいる!この旨間違っておりましたかな?」

阿部正弘の改革?

「私は改革好きの人間ではない。何事もなければ私だってこのままで行きたい。しかしありすぎるではないか!しかし私には後ろ盾がない・・・気付かれぬくらいののろい歩みで変革せねば」

皮肉なことに、幕府の敵は徳川家の重役共であり、関ヶ原以来の宿敵薩摩藩が希望の星となっていた。
→幕府は薩摩藩の代替わりを支援しようとするが介入が失敗、薩摩藩家督争いが泥沼へ
(お由羅騒動の過酷さは、福岡藩に逃亡した藩士によって明らかになる)

なぜか戦争や危機が起こると敵国の情報が入ってこなくなる美しい国ニッポン

阿部正弘が対外政策を進めるための代償として、武士の面子を維持する法律が乱発

・両替商の外国銭売買禁止
・乱書翻訳取締令
・長崎の輸入洋書の検閲強化

兵法の基本を真っ向から否定し、国民の目と耳を塞ごうとして事実よりムードを煽る、国民を愚弄しきった政策姿勢は、現在に至るまで改められていない。いかに日本の政治家が国民を見ずに政権内部での権力争いに終始しているかがよくわかる。「当然外国に対する闇雲な恐怖を植えつけるだけで、秩序や権威維持には逆効果」で、国論を統一するどころか割れ、それを抑えつけるため恐怖政治に入るのも変わらず

江戸警備のみに心を砕く幕府とそこから離れる大名たち

・品川に砲台建設開始(本格的な品川台場はペリーが姿を著した後)

・入り鉄砲禁止の方針を180度転換し鉄砲稽古四季撃ちを推奨。江戸庶民に不安が広がり、政情不安から狂乱物価に。米価は2倍以上に高騰。

・農兵の登用や、大砲製造に必要な反射炉建設には消極的(しかも旗本たちは剣術にこだわり鉄砲や砲術を学ばないため訓練が進まず)。結局「日本初の反射炉は佐賀県」。

・幕府は諸藩の軍備に制限をかけるも、心ある大名は次第に幕府と一線を画し、西洋を視野に入れた新しい時代を模索するようになる。佐倉藩堀田正睦、薩摩藩島津斉彬、佐賀藩鍋島直正、宇和島藩伊達宗城など

・許可制は意欲を削ぐ。「本当に幕府は江戸のことしか考えていないな。申し出れば許可されると言ったって、謀反の疑いをかけられるかもしれないと考えつつ、外様大名が本気で海外対策に取り組めると考えているのか。いつまで萎縮させるような政策をとり続けるつもりだ」(逆に言えば、萎縮させるには許可制かな。準則主義って方法もあるけどね)

土佐のお家事情

幕末期、土佐は日本一上士下士の身分差別が厳しい藩となっていた。関ヶ原の勝者と敗者が共に暮すことによって起きる差別は生々しい。度重なる抵抗とその失敗は、互いへの憎しみも蓄積させていた。下士が上士とともに競い合えるのはごく一部の剣術道場くらいしかなかった。ただし、経済格差はかなり縮まっていた(交易によって栄えた商人が貧しい武士の家を継ぐケース多数)。下士が人間扱いされない土佐でさえ、大商人が大金を投じて郷士の株を買うくらいだから、江戸時代の身分差別がどれほどえげつないものであったかは想像がつかない。

高野長英の死

水沢→蝦夷→仙台→江戸→相模→宇和島→江戸
洋書の翻訳に専念。「三平答古知幾」「兵制全書」など
宇和島藩の沿岸防備の指揮をとる。
最後に町医者として活動するも発見される。
官憲にリンチで殴り殺され家族は行方不明に。

人物

鍋島直正  :肥後佐賀藩主。
伊東玄朴・楢林宗建:佐賀藩医。牛痘の輸入。佐賀藩主子息自らが実践・

中浜万次郎 :カット! 

坂本竜馬  :生家は曽祖父の代に郷士の身分を手に入れた町人、造り酒屋才谷屋。
       兄権平により質屋と上士相手の金融業を開始し、のち運輸商社へと発展
      →日根野道場に入門。

村田蔵六  :適塾に入門し、1年立たぬうちに塾頭
国定忠治  :処刑
土生玄昌  

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