武士の家計簿の書評・概要

1814viewsくまくまくまくま

このエントリーをはてなブックマークに追加
武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)

総括

 意味不明な数式の羅列から宇宙の始まりを熱く語る人もいれば、家計簿から当時に生きる人々の生活をありありと描き出す人もいる。やはりプロはすごいというのが感想。同時に自分の家計簿が流出したらどうなるのかと、空恐ろしくもなるが…

本書の概要

 物語は、ある一組の家計簿が古書店の目録に載ったことからはじまる。時は幕末、加賀前田家に仕えた御用算者猪山直之が残した詳細な家計簿。日々の収入支出の記録は、当時の武士の生活を浮き彫りにするだけでなく、激動の明治維新の姿もありありと描き出してくれる。

良い意味で予想外だった

 正直なところ読み始めは歴史小説の時代考証で語られているような内容に過ぎないのでは、と侮っていたが、それは誤った認識だった。研究者の執念というべきか、一つの資料を皮切りに、どんどん深く切り込んでいく。村田蔵六とのかかわりが出てくるところでは、ちょっとぞくぞくした。

関連まとめ

本のまとめカテゴリー


コメントを書く