1840蛮社の獄当時のアジアとアヘン戦争。風雲児たち (16)の内容まとめ

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風雲児たち (16) (SPコミックス)

「遠山金四郎のくせに遠山の金さんに憧れるんじゃありません」(矢部定謙)
「権力を使えばおもしろいように罪人を作り出せる ぞうっとしたぜ」(遠山金四郎)

1840 蛮社の獄当時のアジアとアヘン戦争

アジアにおける覇権は(初期)スペイン・ポルトガル
 →オランダ・イギリス→(東インド会社~産業革命)イギリス 
  →アメリカが台頭

覇権を維持しようとするイギリスの焦りが、過去の栄光を失いつつあったイギリス東インド会社を通じてあらたなる侵略の対象を中国に求め「史上最も愚劣な戦争」と呼ばれるアヘン戦争を引き起こす。
特に、イギリスが中国貿易における利益の源であった中国からの紅茶の独占権を失うと、貿易的に赤字になりつつ、茶を飲む習慣だけが定着しており、貿易赤字が財政を圧迫することに。
結果として「国家を上げてマフィアとなる」という紳士とは何だったのか展開。

この時に明らかになったのは、イギリスと中国・日本との間には240年もの軍事的格差があるということ。(日本は1600年以降新しい大砲がなかった)

中国の敗戦は当時の日本にとって兵法の基盤そのものを揺るがすもの大問題であり
さすがの幕府も危機感を持ち始める。

武州徳丸が原にて高島流砲術の演習実施

日本が初めて鉄玉ではなく爆裂弾の威力を確認。江戸中が大砲の話題で持ちきりに。
その後高島秋帆は砲術を江川英龍に伝授。

※ここで描かれる蘭学禁止への配慮ぶりを見ると、今の著作権の非効率性について考えさせられる。軍服も全部和服仕立てとして再発明シなければいけないし、大砲も輸入先が限られ、一部の人間の独占状態。 ものすごい非効率に感じる。
 

天保の改革=変人水野忠邦と妖怪鳥居耀蔵の極悪コンビ

「江戸の町民なんてみんな百姓になればいーのに。商人は悪。町民も悪。みな民百姓になって武士の権威に黙って従う時代になーれ」

水野忠邦は、自分が日本の中枢に座るためだけに、領民の意向を無視して豊かな唐津藩を身売りし、貧乏な静岡県浜松城へ移動するという、国の政治がやりたいだけの人。倹約を推し進め、大権現家康様の時代に戻すことを目標とする観念主義の人間。

権力の動きには非常に聡く「城内の政治においては一級」。先代家斉派ではなく、家慶派の人間であったが家斉が病没すると、家慶の権威を用いて家斉派を争いなく一掃し、天保の改革に着手。家斉時代の浪費・汚職政治が問題だったのは確かだが、しかし問題のある老中や側用人を追い出すのを見て、当時の民衆が水野忠邦を歓迎したという記録あり。歴史は繰り返す・・・

→「改革が行き詰まった結果、汚れ役である鳥居耀蔵を重宝することになる」と言いたいけれど、水野忠邦事態が相当の変人。庶民に人気があった矢部定謙を失脚させ、鳥居耀蔵を南町奉行に。鳥居は密偵を使って罪人を探すのではなく意図的に創り上げる、民衆を愚弄した政治を行う。 絶対的な権力を持ったと小役人が権力を傘に町民を虐げたらしい

遠山金四郎と町奉行の役割

徳川時代数多くの奉行職が会ったが、これらは幕府と武家社会だけの安泰をまもるために設置されたものであり、彼らは庶民と直接関わりを持たない。「江戸市民のための職は町奉行1つ」だけで、司法行政警察すべてを担当する(都知事・警視総監・裁判所長・郵便局長・東京駅長・消防署長などすべて)。これが月交代制で二人で担当だが、非常に忙しいので与力や同心が補佐する。権力が絶大であるがゆえに、下手な人が役につくと悲惨なことになる。

金四郎は天保改革の非情な大ナタが振り下ろされる前に、それをかわす知恵を弱い庶民に教えていった。娯楽の町は浅草へ移動。浅草はあらたな民衆文化の中心地に。

天保の改革が成功したのは薩長のみ?

長州藩は明治維新まで無数の人材を輩出するが、長州が特別に天才が豊富であったというわけではない。「俊才はどこにでもいる。要はそれを見出す指導者がいるかどうかで決まる」のだ。長州は常に危機意識を持っており、9歳の吉田松陰が兵学師範として認めれるほど実力主義を重んじる藩風であった。

(余談)陣中食革命

乾し飯や鰹節、かんぴょうなどは粗食になれていた戦国武士ですら下痢や病気の原因になりまともな戦の継続が困難になる。関ヶ原の勝敗に影響したとの説もあり。ナポレオン伝から「パン食」が伝わる。

人物

村田清風     :長州の抜本的行政改革
吉田虎之助(松陰):9歳で藩の兵学師範に!
村田蔵六(大村益次郎)

江川英龍
高島秋帆 :長崎鉄砲方。西洋砲術を学び「大砲を輸入」までしていた
矢部定謙と遠山金四郎コンビ

ジョン万次郎:黒潮の大蛇行の影響で鳥島に漂流。ジョン・ハラウンド号により保護。
山鹿素行 :17世紀の人物。忠臣蔵騒動により反徳川大名に人気の兵法学者。

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