日本の中に存在する不自然な賃金格差「理不尽な給料」になっている理由

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理不尽な給料―なぜサラリーマンは優秀でも公務員より安月給なのか?

概要

日本の中に存在する不自然な賃金格差を「理不尽な給料」として紹介している一冊です。

なぜ給料は成果では決まらないのか?

◆同一労働・同一賃金の幻想
 ・同一労働・同一賃金:同じ価値の仕事内容であれば、同じ賃金にしなさいという考え
 ・欧米ではこの原則に沿うかたちで職種別賃金や職務給という考えが定着
 ・でも日本では、この考え方は定着せず、年齢給などの項目がある

◆努力よりも、就職先選びの段階で給料は決まる
 ・20代ではアルバイトしたほうが高くても、30過ぎれば正社員には勝てない
 ・大企業と中小企業ではどうみても大企業のほうが給料がいい
 ・公務員は民間企業よりも給料がいい(特に理由はないが)

中小企業の社員は優秀でも、大企業には勝てない

◆なぜ中小企業の給料は大企業の7割なのか?
 ・社員1人当たりの生産性(売上)が左右しているのが原因
 ・大企業だと2000万円前後で中小企業だと1000万円程度
 ・稼ぎ出す額が大きいから、余裕がある大企業は多く支払える

◆テレビ局はなんで高給なのか?
 ・認可事業のため寡占状態が続いていた
 ・番組の多くは下請け制作会社で作り、全体の人件費を抑えている

◆東電の平均年収760万円のウソ
 ・東京電力は平均年収760万円と全国の電力会社で最下位だった
 ・業界売上1位であるはずがそんなはずはない
 ・実際は管理職を抜いた数字を公表していた(他は全社員の平均)

看護士は優秀でも医者には勝てない

◆医者の給料が看護士より高いのは当然
 ・医者になるには、医学部に入り、学費も私立なら2000万円で、早くても26歳
 ・看護士は、専門学校で学費も150万円で済み、早ければ21歳でなれる
 ・努力と金と時間が医者になるまでのほうが大きな負担である

◆歯医者は増えすぎて、天国から地獄
 ・歯医者は平均年収582万円で、医者よりも半分程度
 ・今は歯医者はコンビニよりも多いといわれるくらい過剰供給で潰れるところもある

◆公認会計士が就職難
 ・日本最難関資格といわれる公認会計士の4割は就職すらできない
 ・新制度で有資格者が増えてしまって合格社者を絞ってみたが、リーマン・ショックで就職先すらなくなってしまった

◆介護職員は低賃金から抜け出せないワケ
 ・需要は伸びていそうなのに10年前よりも賃金は下がる一方
 ・夢を持った人が入ってくるが現実は厳しく定着率が低い
 ・ハードアークと低賃金で辞めてしまい、また人手不足という悪循環に

◆報われない技術者たち
 ・技術大国といいながらエンジニアの給料が日本は安い
 ・アメリカではシステムエンジニアや電気技術者は事務の3倍近い給料
 ・日本は、たったの1.5倍程度しかもらえない

◆資格は難しさよりも、将来の需供バランスで選べ!
 ・難しい資格でもニーズがなければ、役に立たない
 ・報酬も考えて取得する資格は選ぶべき

オンナは優秀でも、オトコには勝てない

◆なぜ女子社員の給料は、男子社員の7割以下なのか?
 ・男女雇用機会均等法から四半世紀経っても、男子社員と女子社員の給料には格差がある
 ・会社が勝手に男女分業で仕事内容に差をつけている
 ・特に韓国も同じ状況で、どうやら過去の男尊女卑の社会風土が大きく影響しているのでは

◆日本の賃金は男性が定年まで勤めることを前提につくらてきた
 ・高度成長期には毎年10%の賃金アップが当然のようにあった
 ・基本給まで上げると退職金(基本給×勤続年数)まで上がるというのが当時の考え
 ・手当というかたちで支給することで、基本給は上げずに対処してきた
 ・その結果いまだに日本企業には○○手当が多く残っている

◆女よりも男が優秀という根拠はない
 ・女性上位の企業ほど儲かるというデータがある
 ・医師国家資格の合格率は女性が高い
 ・今は面接をしても女性のほうが積極的で、人事も女性ばかり取りたい

サラリーマンは優秀でも、公務員には勝てない

◆給食のおばさん700万円、掃除のおじさん900万円
 ・学校給食員は民間なら平均年収400万円でも公務員なら700万円
 ・清掃職員は民間は平均年収500万円でも公務員なら900万円

◆公務員の給料は高い
 ・都道府県職員は平均年収700万円前後
 ・1000人以上いる社員のいる大企業と比べても高い
 ・大学教員も883万円で、小中学校の教師は742万円もある

◆退職金の格差
 ・国家公務員の退職金は平均2467万円、地方公務員は2779万円
 ・大企業の大卒で2443万円、高卒で2029万円と同等
 ・中小企業は、大卒でも1271万円、高卒は1154万円と半分しかない

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