会社、エンジニア、業界、ユーザーの視点でわかる!日本のソフトウェア産業がいつまでもダメな理由

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日本のソフトウェア産業がいつまでもダメな理由

概要

「会社」「エンジニア」「業界」「ユーザー」の4つの視点でみる

ソフトウェア業界のダメな点をまとめた一冊。

会社のここがダメ

◆一番有能な人がババを引いてしまう仕組み
 ・優秀な技術者や部下思いのプロジェクトマネージャーほど失敗の火消しに回される
 ・会社によっては火消し専門部隊もあったりするが、そもそも問題を出ない努力をすべきなのにしていない

◆会社の引くレールが中途半端な中間管理職
 ・経験を積んだエンジニアはマネジャーになれと会社からすすめる
 ・本当は現場にいたいのに、昇格しないと昇給しないので仕方なくなる
 ・でも現場を離れるので、技術についていけなくなり「技術オンチな課長」ができあがる

◆プロジェクトの失敗を会社が片棒を担いでいる
 ・失敗にふたをして、なかったことにしている
 ・現場のことを知らない責任者を置く
 ・人材育成に関心を払わない

◆上げようとしない顧客満足度
 ・後で搾り取るために価格を明かさない
 ・利益を圧迫する作業をいれたくないので、変更要求に抵抗する
 ・お客に無駄遣いして欲しいので、有益な助言をしないように迫る

エンジニアのここがダメ

◆エンジニアから見たSE像=会社が求める人材ではない
 ・会社から見たエンジニア=会社がエンジニアと肩書きを与えた人
 ・カリスマSEはいならいので、大量生産ができ、替えに利くのが会社にとってのエンジニア

◆日本のSEの抱える弱み
 ・プロ意識が低く勉強が足りない
 ・外国製のソフトを使わされる立場
 ・海外に売るもの思いつかない

業界のここがダメ

◆意外と生産性が低い
 ・トヨタは一人当たりの年間売上が8000万円
 ・IT業界で収益の高いとこでも4000万円程度で、しかも少数
 ・多くは100人規模の会社でも2000万円以下が現状

◆非効率な業界
 ・昔は、パソコンが50万円でソフトが5万円
 ・今は、パソコンが5万円なのにソフトは5万円
 ・しかも10年間のソフトと今のソフトでできることはほとんど変わっていない

◆ソフトウェア業界は人材斡旋業
 ・受注案件しては丸投げしたほうが実入りが多い
 ・仕事が取れてから、人の手配をしている
 ・寄せ集めしたチームは、コミュニケーション不足で責任感などもあいまい

◆英語アレルギーが多く引き起こす問題
 ・海外製のいい技術が使えず、開発技術が限定される
 ・オフショア先が限定される(ほとんど中国)
 ・グローバル市場に発想が広がず日本に市場が限定される

◆なんでも人月計算での勘定しかない
 ・請求単位が「人×時間」しか発想がない
 ・使う技術などは無視して、作業効率か所要時間、メンバー数のみ
 ・これだけの仕事をいくらでやれが普通

ユーザーのここがダメ

◆本当のIT業界を知らない
 ・一世を風靡したIT業界=ビジネスモデル屋、または金融屋
 ・ソフトウェア業界=人材斡旋業(社外から技術と人を調達するだけ)
 ・金融、エレルギー運輸など社会インフラ産業=IT業界(確固たるIT基盤がないとシステムで社会的な損失が大きい)

◆大手ベンダーとつき合うことが一流の証という強迫観念
 ・大きいところが安心と、とりあえず大手のベンダーと付き合いたがる
 ・大手なら安心はすでに迷信である

◆ウチは特殊といいたがる
 ・実際にはオンリーワンは稀で、会社なんてどこも似たようなもの

◆リターンを求めていない
 ・リターンの見込めない投資は投資ではない
 ・投資額はいくら、その投資でいくら儲かるのか、効果はどうなのかという視点がない
 ・工数ばかりが増える非効率なシステムを開発して得をするのは、ベンダーだけ

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