毎日見ているヤフー・トピックスとは?

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ヤフー・トピックスの作り方 (光文社新書)

ヤフートピックスとは

「トピックス編集部」は、ニュースの現場経験者の集まり。

ピックアップした記事に関係するホームページを同時に紹介するのもトピックスの大きな特徴。「常盤貴子、長塚圭史と結婚ヘ」というニュースを読むと、当然2人の写真が見たくなります。公式サイトにどんな情報が出ているのかも気になります。トピックスの編集者は、そうした読者の「知りたい」を先回りしてサイトを検索し、トピックスにそれらのリンクをはる。

朝一番に作られたトピックスがつまらないと一日が始まりません。ニュースのピックアップ、関連ホームページの選定、見出しの付与。3つの仕事をトータルでこなせる経験を積んだ編集者でないと務まらない。

見出しの長さはパソコン版が全角13文字相当であるのに対して、携帯電話の見出しは同11文字相当で付ける。

小見出しを付けるという工夫は、NHK「週間こどもニュース」のお父さんとして出演していた池上彰さんにいただいたアドバイス。08年11月にアドバイスをいただいたのですが、それまでは「なぜそのリンクがあるのか」という説明がなく単にリンクが並んでいるだけでした。

深夜早朝帯のニュース配信本数は、昼よりも少なくなります。全国紙のスクープ記事が配信されてくるのは、その日の最終版を作り終えた午前1時~同3時と遅いのですが、本当に大きなスクープであれば漏らさず取り上げる必要があるでしょう。また、自身などの災害が発生した場合も即座に対応しなければなりません。

関連ホームページの選定においては、人間ならではの関心をリンクで表現していくところにこの仕事のおもしろさがある。

記事を書くという仕事は、単に文章を書くだけの作業ではありません。人に話を聞くことに始まり、現場に足を運んで、目的とする情報を探し当てること、そして何をアウトプットするかを考えることなど、非常に多くの手間と知識とスキルを動員します。

「海外のニュースが読まれないのは、何もインターネットに限らず新聞でも同じだ」ということでしょう。若いころの自分の経験に照らし合わせてみても、確かに国際面や内政面など、ページをめくらなければ読めない面を積極的に読んでいた記憶はありません。コソボに限らず、ほかの海外ニュースや、年金や介護といった社会福祉など、いわゆる硬いニュースは、いつもこれくらい読まれないもの。

J-CASTニュースを運営する社長の蜷川真夫さんは「人間の好奇心に上下はない」と言います。「ニュースそのものを探し出し、掘り起こして書く。これが本筋のニュース取材である」と断ったうえで、「既存メディアが軽視しているインターネット世界の情報から、ネット読者が読んで面白そうなものを探し出す。これを本格的にやることにした」とし、従来のニュースの概念よりも広く幅を持たせた。

伝わってきた情報のすべてが本当か嘘かを見破るには、とてつもない労力が必要。この労力を「裏取り」と言ったり「取材」と言ったりするのですが、この労力を伴わないニュースが増えてきているのだとしたら、ニュースという言葉はいつまで「信頼」や「事実」という価値を判っていられるでしょうか。

もし企業が発信している情報が、単なる金儲けの「売らんかな」の宣伝ではなく、「世の中を良くしたい、いい方向に変えていきたい」という情熱や信念に支えられている価値あるものであれば、その思いは報道機関の記者にも届くことでしょうし、トピックス編集部もご一緒したいと思っています。

想起

コミュニケーションというのは、伝え手と受け手の知識と経験がある程度共有されていないと成り立ちません。

伝え手と受け手の知識と経験がある程度共有されていれば、説明を省いても意味が通る。

「野村」の前後に株を連想させる言葉を盛り込めば「野村証券のことだな」と理解できますし、野球を連想させる言葉を盛り込めば「野村監督のことか」と理解できるようになります。このように、主題に関する説明を省略する代わりに、主題を連想させる言葉を盛り込むことで文字数を省略する方法を、トピックス編集部では「想起」と呼んで、おおいに利用しています。

見出しを付けるトピックス編集部が伝えたいことが読者にちゃんと伝わっているかどうかは、編集部と読者との間で十分に知識や経験を共有できているかどうか、十分に対称をなしているかどうかという点にかかっています。

感想

みなさんもよく見ているヤフージャパン。ヤフーメールを見たり、天気を調べたりといろいろな使い方をしています。でも、画面上部の真ん中にあるヤフートピックスに知らず知らずにクリックしていることはありませんか?私もそうなのですが、13文字の魔術にひっかかっていましたw

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