グーグル最高情報責任者に学ぶ検索時代の整理術

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グーグル時代の情報整理術 (ハヤカワ新書juice)

グーグル時代の整理術

整理術は人それぞれだ。誰にでも同じ整理術が通用するという考えは、私たちの個人差、経験、制約、弱みを考慮していない。

検索は、この情報化時代で生き抜き、成功するための必需品。

過去の悪弊

テイラーシステムは教育にも影響を及ぼす。将来、生徒の大半は組立ラインの仕事に就く(と考えられていた) ため、学校は子どもたちにその地ならしを行なっていた。そのため、始業時刻と終業時刻が標準化され、宿題が出され、まったく同じ教科書や教育が提供されるようになった。教育に組立ラインのアプローチが導入されたことで、子どもたちは創造力を摘み取られ、オスバチのクローンへと変わっていった。

夏休みになると、誰もがいっせいに休暇を取る週末ともなれば、リゾート地に多くの家族がいっせいに押しよせ、長い長い交通渋滞ができる。どう見ても不可解だ。なぜ休暇に出かけて余計なストレスをため込まなければいけないのだろう。しかし、現実はそうなのだ。

社会やテクノロジーの進化に伴ってすっかり時代遅れになった制度に従いつづけることで、生活に余分なストレスや障害をもたらしている。しかし、そのようなストレスや障害に慣れきっている私たちは、その事実や問題に目を向けてさえいない。

脳の機能

物事を忘れるという機能がなければ、脳には常に膨大なデータを抱えていなければならず、本当に重要な物事を思い出すのが難しくなる。

人間の脳が形成されたはるか昔の時代、脳の主な目的はリストを記憶したり情報を蓄えたりすることではなく、肉食獣に食われないようにすることだった。

人間の脳は、初めて記憶したときとは別の形式や文脈で情報を取り出すのが不得意。

脳は、情報の記憶、ながら作業、意思決定が不得意。

脳は、常に自分が意識しているよりも多くの情報を取り込んでいる。一般的に、その中で自分にとって重要な情報だけが意識下に運ばれる。

脳は複数の選択肢を同時に考えるのが苦手。だから、全ての選択肢を1つずつ意思決定してみるとよい。

人間の脳は、巨大な情報のかたまりをいくつか記憶するよりも、小さな情報をたくさん記憶する方がはるかに得意。

仕事とプライベートは分けない

仕事とプライベートは別個のものではないと認識することが重要。私は、プライベートの大部分が仕事を中心に回っているという事実を受け入れているし、プライベートの自分を仕事に持ち込むこともある。そして、それでかまわないのだ。仕事を優先すべきときや、遊びを優先すべきときがあるのも分かっている。毎日、その両方に時間を割ければ理想的だが、仕事は待ってはくれないし、仕事の日にも人生は流れていく。私はふたつを強引に切り離すのをあきらめている。そうしようと思えば、イライラや疲れがたまるだけだからだ。

親しい人々と夕食を取っているときにメールを確認するのと、レジの列に並んでいるときに確認するのとでは、何が違うのだろうか。前者の場合、楽しいはずのプライベートな時間を自分から放り投げている。後者の場合、レジに並ぶのが趣味でもない限り、何も犠牲にはしていない。逆に、本来なら退屈で銀駄な時間を有効に活用している。私の意見では、これはマイナスではなくプラスだ。

整理術の原則

脳の負担がなるべく少なくなるように、生活を組み立てよう。
なるべく早く、頭の中から情報を追い出そう。
ながら作業は一般的に効率を低下させる。
物語を使って覚えよう。
いつもそうしているからといって、そうしなければならないわけではない。
知議は力ならず。知識の共有こそ力なり。
思い込みの制約ではなく、現実的な制約をくぐり抜ける術を身に付けよう。
自分を決め付けるのではなく、自分自身に心から正直になろう。
制約を無視すべきケースを知ろう。
エンジンをかける前に、どこへ向かっているのか、どうやって向かうのかを明確にしよう。
目標の達成方法に幅を持たせよう。
情報を整理するのではなく、検索しよう。
本当に必要な物事だけを記憶しよう。
大きなかたまりを、小さなかたまりに分けよう。
週1回、重要な情報を見直す時間を設けよう。
完璧な整理術などない。
あとで検索しやすいように、デジタル情報には関連キーワードを追加しよう。
文脈の変化を見越して、メモを取っておこう。
文脈の似た仕事をまとめて行なおう。
仕事とプライベートのバランスを取るのではなく、融合させよう。

グーグル雑学

ラリーペイジの「ペイジ(Page)」にかけて、ページランクと名付けられた。

2語以上を引用符で囲むと、語句全体に完全に一致するページのみが表示される。

検索エンジンでは、大文字と小文字が区別されない。

感想

子どもの頃から失読症でものを覚えるのに苦労したグーグル最高情報責任者が教える情報整理術。脳の仕組みや歴史からもわかりやすく整理の方法が述べられている。
かなり面白い整理術なので、整理マニアにもおすすめです!

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