J-CASTニュースのコンテンツ戦略

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ネットの炎上力 (文春新書)

J-CASTの作り方

J-CASTニュースの構成と編集の視点は、初めから採算性を考慮した。新聞やテレビ、雑誌ほどには、制作に経費をかけられない。しかし、読者にとっての魅力、価値がなければ、コンテンツをポータルサイトに売れないし、企業が広告を出稿する価値がない。

全体を通して、何かをウォッチする形式。

ニュースそのものを探し出し、掘り起こして書く。これが本筋のニュース取材であることは承知の上で、あえてこのスタイルを選んだのには理由がある。まず、本筋取材では、既存の新聞、テレビ、雑誌のメディアに勝てない。人材も費用も十分でないから、無理をしない。しかし、ニュースというからには、ある程度の幅を持って出来事、話題を提供する必要があり、メディアウォッチという形式でカバーすることにした。著作権を侵さないよう、配慮しながら記事を作成する。事実関係の確認を出来るだけ行う。特色は、インターネット内の情報に目を向けたことである。既存メディアが軽視しているインターネット世界の情報から、ネット読者が読んで面白そうなものを探し出す。これを本格的にやることにした。

テレビウォッチの中心は「ワイドショー通信簿」である。日本テレビ、TBS、フジ、テレビ朝日の四つのチャネルの朝のワイドショーをウォッチして、それぞれに2本ずつの短い記事を書いている。
ワイドショーに目を付けたのは、番組で取り上げるニュース感覚が大衆目線だから。新聞社の回線と異なり、新聞記事から数本の重要な、あるいは面白そうな記事を選び出す。それをかいつまんで説明する。ゲストのコメントは短く簡潔だ。ワイドショーを見れば、この日の話題を大体知ることが出来る。便利な番組である。この面白さを、番組を見ることが出来なかった人に紹介しない手はない。

新聞記事に著名出演者の簡潔なコメントを付けたのがワイドショーの記事紹介であり、J-CAS Tニュースはそれに更にコラムニストのコメントを付けて記事にする。これに読者もコメントしてくるから、記事の奥行きが出る。ネットには新聞記事そのものがコンテンツとして配信されているが、テレビウォッチコーナーの記事は新聞記事にワイドショーのコメント、テレビウォッチのコメント、さらに読者のコメントがつくのだから、新聞記事とは違った魅力的な要素を持ち、競争力があると考えた。正午を目処に記事を配信しており、勤め人が昼休みにワイドショーの話題を楽しむことが出来る仕組み。

モノウォッチは消費者目線で商品・サービスを紹介するコーナー。

会社ウォッチは、会社員がよその会社を見たら、という目線で作っている。

記事はJ-CAST ニュースに掲載されると同時に、検索や接続事業者のポータルサイト、モバゲータウンなどの携帯サイトに配信される。掲載サイトは、J-CASTニュースの記事を格納したサーバーから、それぞれの仕様に合わせた方式で自動的に必要な記事を取り出しに来る。10分から20分ぐらい以内に、提供サイトにも記事が反映される仕組みになっている。その最大手が「ヤフージャパン」。

スタートから2年で利益を生む。

「Jカス」については、私自身は気に入っている。愛称とさえ思っている。カスで結構、私たちはジャーナリズム宣言なんてしていない。

「ヤフーニュース」は提供媒体から配信された記事を一定期間、アーカイブに収納している。新聞社だと1週間から2週間だが、J-CASTニュースは2か月間収納されている。これは、提供する記事の本数が他の媒体に比べて多くないので、長期間保存を承諾しているという事情による。

配信先を多く持つことでJ-CASTの知名度は格段に高くなった。週刊誌が書店や駅売店など多くの場所で売られているように、読者は最寄りのサイトを利用している。

J-CAST ニュースはスタート早々、「炎上メディア」というニックネームを頂戴した。

ネットニュースのポイント

テレビが出現したころ、新聞業界のなかに「テレビが新聞の読者を奪い、新聞は衰退する」という悲観論があった。壊滅の恐れがあると見た人さえいた。しかし、これは紀憂に終わった。新聞とテレビは見事に棲み分けたのである。

インターネットは新聞とテレビの主要な機能、役割を備えている。

ネットのコンテンツ制作能力が新聞の優位性を奪う事態になれば、勝敗は決まってしまう。

アグリゲーションという「ヤフーニュース」のビジネスモデル。ニュースを自社で作ることをしない。新聞社などのニュース配信会社から素材を買い、これに付加価値をつける。それによって読者を集め、広告などの売り上げで収益を図る。

感想

J-CAST社長の本。
ニュースサイトの作り方や記事方針などJ-CASTを通じ紹介している。
ニュースサイトを運営している人、これから情報発信を考えている人必読です!

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