オタクの8つの欲求、オタクの歴史

4594viewsはにほーはにほー

このエントリーをはてなブックマークに追加
オタクのことが面白いほどわかる本

概要

「オタクとはどのような人々か?いかに上手に付き合うかこれを読めば、オタクを「変わり者」と思わなくなります。10種類のオタクを概要・歴史・市場に分けて解説」

オタクの8つの欲求

本ではこの8つの行動がシステム図のようにつながって表現されている。必見!

<所有の欲求>
1消費→収集へ
2収集(最初は優越感~徐々に強迫観念へ)

基本的にこの消費~収集で堂々巡りするのが1つのパターン。
オタクとして消費を始めた奴の収集欲を煽るとどんどん消費増やせる

<表現欲求・承認欲求>
3創作(オりジナルへの憧れ)
4顕示(語りたい)→創作や共感へ
5共感(仲間探し)→消費へ

以前は同人エリアの声が大きく、創作の比重も大きかった。テキスト文化やブログなどでも顕示はマイノリティ的な性格が強かったが、最近はtwitterやニコニコなどの新しいプラットフォームの影響で顕示が強くなっており、創作側に大きな影響を及ぼすようになるなど複雑になっている。ソーシャルゲームはどう位置づけるか考えるとおもしろい。
消費のメインは「共感」の部分で起きる。いかにこの共感へ持ち込むかがオタク消費の鍵になる。

<帰属欲求>
6帰属したい         →集団へ
7自律(特別な存在でいたい) →顕示・創作へ
8集団(グループ形成の安心感)→安心すると気が緩むのか消費や顕示に移行しやすい
                また派閥を形成して集団で争ったりする。

オタクは「自律」と「帰属」のせめぎあいで悩みやすい。このあたり、折り合いを付けないままtwitterをやってる人がよく問題を起こす。

オタクの歴史

1960年代
・少年マガジン少年サンデー    
・鉄腕アトムなどのアニメの黎明期 
・ゴジラ             

1970年代
・「仮面ライダー」「ウルトラマン」など特撮もの
・コミケ開始。オタクの存在が表に出始める
・山口百恵、ピンクレディーなど→<この頃のアイドルは憧れの遠い存在>

1980年代
・「ガンダム」「マクロス」のロボットアニメ
・「ドラクエ」「エフエフ」などJRPGが国民的人気。
・マンガはラブコメブームと「週刊少年ジャンプ」全盛期など
・おにゃん子クラブなど。→<この頃のアイドルは身近な存在>

1990年代
・「エヴァ」人気をきっかけにコスプレ、フィギアの市場が拡大
・「ストリートファイターⅡ」などの格闘ゲーム人気
・マンガは細分化していく。BL系が急速に成長。
・「宮崎事件」発覚によりオタクバッシング
・モーニング娘など →<この頃のアイドルは多様化の時代>

2000年代
・「涼宮ハルヒの憂鬱」「らき☆すた」などの深夜アニメの拡大
・「にちゃんねる」「ニコニコ動画」などインターネットの普及

2010年代
・AkB48 → <身近と多様化の融合>

代表的なオタク紹介

・アニメオタク
・インターネットオタク
・ゲームオタク
・漫画オタク
・パソコンオタク
・読書オタク
・フィギアオタク
・芸能人オタク
・特撮オタク
・コスプレオタク
・自動車オタク
・自転車オタク
・旅行オタク
・カメラオタク
・切手オタク
・歴史オタク
・ラジコンオタク
・鉄道オタク
・軍事オタク
・ファッションオタク

例を多く出しすぎて逆に「オタクって何?」ってところがぶれているような気がする。定義がゆるいので、それこそ「自己啓発オタク」も入れて欲しかった、とかなんでもありな印象を受けた。
それでいて、一つ一つのコラムの例は濃すぎるくらいで、同じオタクでも全く共感できなかったりと、これらの集合を「オタク」という一言でくくってよいものか、という印象を受けた気がする。

あと見てお分かりの通り、男女差にたいしては少し説明が弱い。というか基本的に男オタクがメインになってるような気がする。「歴女」「腐女子」についても語られてたんだけれど、このあたりの掘り下げがもうちょっと見たかった。

感想

オタクを知らない人にオタクを解説するには濃すぎる本。逆にオタク当事者には少し薄いかな、という塩梅で、両者の橋渡しにはなりにくいかもしれないが、行動原理の理論的な裏付けを確認したり、歴史を俯瞰したり、自分以外の様々なオタクを知ることができるという意味で、オタクの人にお薦め。

ソーシャルマーケティングを学ぶ前にオタク文化(特に歴史部分)を学んでおくことはそれなりに意義があると思う。市場がこれだけ細分化し、またそれぞれの要求レベルが高度化、専門化しているからこそ、マスのように製作者の一方的な押し付けは通じなくなるし、ピンポイントを探り当てていく必要が出てくる。顧客と一緒にサービスを創り上げていくことが必要だ、という意識を持つきっかけになるのではないかと。

いや、ソーシャルマーケティングのことはよく知らないでかいてますけども。

関連まとめ

本のまとめカテゴリー


コメントを書く