プロデュース能力を身につけるプロデュース思考を

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プロデュース能力 ビジョンを形にする問題解決の思考と行動

重要性が増しつつあるプロデュース思考

プロデュースとは「ひとつのビジョンのもとに」「人々の力を借りて」「新しい何かを作り出し」「現状を変えること」である。
近年合理的問題解決の方法論では解決できない問題が急増している。現状に立脚して打ち手を考える合理的問題解決ではなく、現状そのものを見直し、変えていくための方法論としてプロデュース能力の必要性は今後高まっていくはずである。

プロデュース思考の全体像

現状からスタートする今までの方法の逆で、ビジョンからスタートしてなすべきことを考えていく。ただし、ビジョンの源は自分自身である点に注意。

1:ビジョン:自分の欲求・動機と実現したいビジョンはなにか
 ビジョンは何か、自分は何がやりたいのか
 なぜそのビジョンなのか、なぜそれをやりたいのか?
2:戦略  :どんな方法によってプロデュースを実現するか
 コアとなるテーマは何か。突破口を開く鍵となるアイデアは何か?
 自分に何ができるか?自分の果たす役割は何か
 誰に何をやってもらうか、誰にどんな役割を担ってもらうか?
3:価値  :プロデュースはどんな価値を生み出すか
 大義名分は何か?なぜこのプロデュースは他の人にとっても必要なのか?
 付加価値は何か?どのような波及効果が生まれるのか?

4:ストーリー:

<ポイント>
・情より理が優越するとは限らない。両者は対立関係にあるのではなく、情からスタートして理でチェックする「情→理」で考える

・一人でやる必要はない。むしろ一人でできないことをみんなでやるというのがプロデュース思考のキモである

プロデュースの成功の鍵は「小さな行動」にある

自分自身の判断で実施できる広い意味でのリサーチ活動のこと。
調査情報収集、実験・シュミレーション、広報、根回し、人脈つくり、支援者探し、チームメンバー候補探し、ビジョン・戦略作りなど。

どんなにいい案でも、正攻法で正面から提案していくやり方はかえって周囲に判断を保留にしたいという機運をもたらしかねない。小さなことから事実を先行させ、それが成果をもたらしてしまえば、逆にちゃんとした理由なしにやめさせることが難しくなる。

プロデュースに向けて行動を起こせる人の2つの特徴

・頭の中に行動を起こせる思考体系を持っていて
・小さな行動を起こして次の展開を探っている

要するに日頃からプロデュースを意識した行いや心がけが大事ってことです。
日頃の行いが悪いやつはノーチャンス。

今後の問題解決にはいろんな現場に行って「熱の差」を感じ取る意識が必要

基本的に組織内での問題で今残っているものは誰が見ても間違い、というものではない。
「情報発信力の不足」や「問題意識のレベルの差を埋める仕組み」「問題を共有するための工夫」などが十分でないためである事が多い。

ビジョナリー・リーダーシップ

先の繰り返しになるがビジョンが最重要。ビジョンこそが王。そのビジョンに一番近いもの、コミットしているものが形式的にリーダーを務めるが、頭にかかげ、物事を動かす基準になるのは特定の個人ではなくビジョンでなくてはいけない。このビジョナリー・リーダーシップこそがプロデュース思考の核。

ビジョンを中心として
1 ビジョンを設定し
2 戦略を提示し
3 チームを創造し
4 ネットワークを広げ
5 環境を最適化し
6 プロモーションを行い
7 成果を共有する

のがプロデューサの行動。良いビジョンの条件やビジョンの磨き方については本書を参照してください。

相手をサポーターにする方法

1 明確な夢を持ちそれを人に表明する
2 必要な能力や知識・資金を培うための努力を継続する
3 この人は、という人を見つけ熱意を持って語りかける
4 今の自分に足りないもの(特にセンスなど)に気づき、教えや助力を素直に請う

テーマを絞込み、少ない資源を最大限生かして努力し、成長する姿勢に人は惹きつけられる。こういう姿勢が人を巻き込む力になる。

余談1 高橋しんの「いいひと」を思い出す

高橋しんの「いいひと」というマンガがあるので、それ読んでイメージを得た上でこの本読んだり、逆にこの本読んでから「いいひと」を読むといいと思う。「出来る人」のイメージを得た上で、自分とのギャップや障害を認識して、1つずつ克服していきたい。

余談2 「もしどら」フルボッコ

なにげにあとがきが「プロデュース能力についてまとめることは非常に困難だった。小説形式でプロデュースを表現することは簡単で、やってみたらどんどんかけたが、これは言ってみれば逃げだった。良い方法ではないと思った」と書いている。他にもP210の事例など「もしドラ」を内容というよりその取組自体からバッサリ否定していておもしろい。しかし「もしドラ」は物語においても、本人においてもプロデュースの幸運な成功例であろうと思う。

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