有名映画から学ぶ「論理学」

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映画(シネマ)じかけの倫理学(エチカ)

論理学とは

倫理学とは、哲学の中のひとつのジャンル。哲学が「世界とは何か」というような広範囲に渡って考える学問であるのに対し、倫理学は「人間はいかに生きるべきか」という一点に絞る学問。

寅さんが満男に「なぜ勉強しなくちゃいけないか」と関われたとき

人間長い間生きてりゃあいろんなことにぶつかるだろう。な、そんな時に、俺みたいに勉強していない奴は、この振ったサイコロで出た目で決めるとか、その時の気分で決めるよりしょうがない。ところが、勉強した奴は自分の頭できちんと筋道を立てて「はて、こういう時はどうしたらいいかな」と考えることができるんだ。

どくさいスイッチ

ドラえもんのひみつ道具の一つである「どくさいスイッチ」は、任意の人物を消すことのできる道具。消された人物は最初から世界にいなかったことになり、徹底的な抹殺力の強さがポイント。他者の存在を根底から消してしまうのですから、殺人以上に恐ろしい抹殺マシーンということになります。ですが、その一方で不完全なところもあり、「スイッチを押した本人だけは、消した人間の存在を覚えていること」。それゆえ、スイッチを押した本人だけが、他者がかつて「存在していたこと」を背負うことになる。のび太はジャイアンを消し、次にスネ夫を消し、そして最後は全人類を消します。他者を全て消してしまい、後悔で心がボロボロになっても、まだ「存在している」のび太自身。その存在の切迫感は、レヴィナスの言うところの「イリア」に近い。他者が存在しない世界になってはじめて、のび太は「ジャイアンでいいから出てきてほしい」と「他者」の存在を激しく求めます。他者の存在あってこその「自分=のび太」だということに初めて気づいたから。

ポイント

仮に人生のハズレを引いてしまったとしても、その結果を正面から引き受け、人生に意味を与えることができる者こそが、真に強い人間。

現代の若者は、とりあえずサービス業に職を求めるケースが多くなっています。それはアメリカも日本も同じ。経済学博士の熊沢誠氏は、サービス業に従事することについて、「若者に嫌われる仕事ではない」としながらも「定型的」であると分析。
「定型的」なサービス業に従事することと、自己実現の理想(型にはまらない自分らしい仕事)とのギャップにモヤモヤする。

最初の仕事は、くじ引きである。

趣味で似顔絵を描いていたころは、自分の実力を数値として量る機会もなく、私は根拠のない自信に酔っていた。

好きなことを仕事にできなかった場合:「自分の好きなことを仕事にしている人を応援する」という方法をお勧めします。

ウーパールーパーは笑っているわけではなく、もともとの造作が無邪気な笑顔に見えるだけなのですが、人間とは不思議なもので「笑っているように見える顔」に対しては特別な感情を抱きます。

若さを喜ぶ日本女性と、実年齢より若いと言われると烈火のごとく怒りだす欧米女性。この両者には、日本と欧米の社会の成熟度の違いが表れています。日本には、男性が女性の未成熟を良いものとする(つまり男性側が自分の優位を保ちたい)風潮があり、それが女性側の自意識に取り込まれた結果。

マクドナルドに「スマイル0円」と表示してありますが、0円とはいえ、そこには金銭的価値が発生しているよ、というアピールでもある。「こんなに素晴らしい笑顔をタダで売っています」というサービス。

ギリシャ語には「愛」を表現する言葉が複数ありますが、この作品はエロース(性愛)とフィリア(友情)とストルゲー(家族愛)、そしてキリスト教的なアガペー(神の愛、無償の愛)。

死ぬことがなく、延々と生きているこの星の人々は、他の星の人が死ぬところを目撃して以来、「人の死」に魅せられてしまっている。

学校というレールに乗って、流行の服を着て、流行の歌を聴く若者は、あたかも自分という人間が「まるで居酒屋チェーンのようにチェーン展開しているという錯覚」に陥っても不思議ではありません。

私たち若者は、いつも自由、自由と自由を求めながらも、いざ自由に解答を書けと言われると、無難な解答しか書けません。

尾崎豊が歌ったような「盗んだバイクで走り出す」といった雰囲気の自由。これは「ニーチェ的な自由」であると言えます。ニーチェの思想はバイクを盗むような犯罪を助長するものではありませんが、ニーチェの自由の概念は、「善悪を超えて力を求めるもの」。

「自由に解答を書いてよい」と設定したテストにおいても、きちんと講義内容をなぞった模範解答を書く人は「カント的」。

感想

論理学について大学からの講義を元に具体例豊富でわかりやすく記載されている。
また、著者の内藤さんが「似顔絵師→哲学講師」という面白い経歴!
哲学は今勉強したら面白いだろうなぁ。人はいつでも道に悩むものかと。
論理学を学ぶのにオススメの一冊!

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