スタジオジブリに学ぶ組織の作り方

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仕事道楽―スタジオジブリの現場 (岩波新書)

どんどん引き込まれて読むことが出来た。
そして今年読んだ新書の中では、最も面白く刺激を受けたような気がする。
クリエイティブな職種の方には、大推薦の一冊。

ジブリ・プロデューサー鈴木敏夫氏が、自らの経歴と、
身の回りの人々とのエピソードを通して、ジブリ作品の誕生が続かれている。

スタジオジブリの特徴は「内容的評価」と「興行的成功」を両立させている点にあると言えます
1)完成度の高さ
2)過去に積み上げてきた実績
3)確固たる方針で展開される大規模な宣伝

いい作品を作っても、実績がないと判断して貰う舞台まで持っていくことまで大きな労力が必要となるし、
それが何であるかしっかりとしたベクトルで消費者に伝えないことには、
すんなり作品を捉えて貰うことは難しい

プロデューサーとは結局、言葉をどう使いこなすかという仕事

現場を纏め上げるには調整能力が必要であり、
そのためには現場一人一人に対して的確な言葉をかけて思いやりをもつ必要もあるし、
消費者に受け入れてもらうための言葉も選ぶ必要がある。

外の内の摩擦を緩衝材のように吸収する役割をあるのかもしれない。

才能と誠実さのバランスは難しいけれども、その両方が絶対に必要

才能があっても誠実さがないと組織を纏めることは難しいし
誠実さがあっても才能が乏しいと、信用を得られることが難しい。

日々学び、それを誠実にアウトプットしていくことが大切なんだろう。

・まじめだけとまだ力が足らないという人がいると、みんなそれを助けようとする。助けるなかで、助けている人自身が新しい面を出して伸びていく。これが組織であることの良さだし、単なる「一匹狼」の集合だと、力は単純に足し算で、下手すると引き算になってしまう。

組織は掛け算にもなるし足し算にもなる。(×0だってある)
みんなで力を合わせて掛け算にしていくために必要なことは助け合いを含んだコミュニケーションだと思う。
少なくともプロジェクトレベルである程度の指針を掲げ、同じベクトルで進んでいくことが、組織としての仕事の成功には不可欠のような気がする。

考えられることは全て考え、いろいろな想定をして対策を練っておく

本書で頻出する文節。
現場の道しるべを示す人は、現在のルートだけではなく、そのルートからそれてしまった場合のリスクも考慮していないといけない。

納期ギリギリにトラブルが発生した場合はどうするか?
納期に間に合わなかったらどうするのか?

など、仕事をしていると考えら得るリスクはたくさんあるけれども、実際に事前で考えることはある程度の可能性(高い割合)
がなければ考えてないことが多い。
少しでも可能性がある場合は、常にリスクを念頭におき、対処できる準備をするのもプロジェクトの長の役目なのだろう。

鈴木氏の、宮崎駿、高畑勲、そして徳間書店関係者の方に対しての愛を感じた。
組織を纏め、そしてよい作品を作り上げるには、
プロデューサーは現場の人達を好きでないといけないんだと思う。

仲間が嫌いとか、そんなので良い作品が生まれる分けないよね。

本当に良い新書です。しつこいですが推薦の一冊。

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