遺品整理屋は見た!の書評・概要

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遺品整理屋は見た! (扶桑社文庫)

本書の概要

 孤独死が社会問題となる昨今、遺品整理を生業とする著者のドキュメンタリーです。孤独死の場合はすぐに発見されないことも多いので、発見されるような状態になった部屋はすごい状況になるらしいです。しかしこれもまた現代の現実の姿なのでしょう。

本書の意義

 警察の一部や葬儀屋にとっては日常的なことだったのかもしれないが、一般にはほとんどスポットが当てられることが無かった問題。放置された死体をいかに処理するか。壁の向こう側としてとらえられていた様な問題を、あくまで現実に処理しなければならない問題として、淡々と、それでいてどこかユーモラスに描写した作品。

総括

 生きているうちならば自分で後始末をできるが、死んでしまえばそうもいかない。部屋に残された荷物はもちろん、自分の体の処理すらままならない。それが現実なのだ。

 天国へのお引越し。ある少年は著者の仕事をこう評したという。その言葉は大変美しい。しかし、このお引越しをする人が必要だという現実に潜む闇はとても深い。孤独死を迎える人がいるのは仕方ないにしろ、その周囲への被害をいかに軽減するか。普段意識することの問題であるだけ、解決の道は遠いと感じた。

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