ヤフートピックスの文章術

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ヤフー・トピックスの作り方 (光文社新書)

ヤフーニュースデータ

2009年10月現在、ヤフー・ニュースは、PVが月間45億、UUは6970万。

ヤフー・ニュースには1日3500本以上のニュースが配信されてきます。そのなかから、トピックスの編集者が価値の高いと思われる記事を24時間365日体制で自分たち人間の日で選りすぐります。
まず選ぶのは新聞なら一面に来る記事、テレビの報道番組のヘッドラインに取り上げられる記事など、相対的に重要なニュース。次に生活に潤いを与えてくれるような芸能ニュースや、新聞では大きく取り上げない話題にも目を配ります。

ヤフーのトップページに掲載するトピックスの数は、一日におよそ60本。配信記事全体の2%。

最初は11文字

ヤフー・ジャパンのトップページに掲載されているトピックスの見出しは、どれも全角13文字相当で付けられている。厳密に言うと半角英数字を0・5文字とカウントして、13・5文字までが許容されています。この見出しは、報道機関が配信してきた記事の見出しとは違って、トピックス編集部が独自に付けています。

京都大学大学院の研究により「一度に知覚される範囲は9~13文字」であるという知見が報告されていたのを知り、13文字という字数制限のまま編集を続けることに決めた。

「不誠実な状態」は読者離れを招く

記事そのものにカがなければ、見出しをどんなに飾り付けたり、どんなにあおったりしても、記事が魅力的になってくれることはない。魅力のないニュースに無理をして魅力的になってもらおうと修飾語句を盛り込んでしまうと、見出しが13文字に収まらなくなるだけでなく、期待だけを読者に与えかねないという懸念も出てきます。飾り言葉を盛り込むことでクリックを誘発する素敵な見出しが付けられたとしても、リンク先の記事やコンテンツが見出しに劣るものであれば、読者やお客様をがっかりさせてしまうだけ。

「!」は使わない

トピックスの見出しに「!(ビックリマーク)」を付けたことはありません。真実を伝えることが目的であって、アゲアゲに盛り立てることが目的ではないという明確な理由があるから。人間の欲望には限りがなく、見出しを目立たせたいと心がはやると、どの見出しの後ろにもビックリマークを付けたくなるもの。すべての見出しにビックリマークが付き出すと、それぞれの価値は相対的に下がって、もはや句読点くらいの意味しか持ち得なくなります。そうなれば、ビックリマークを2個、3個と増やし…。本当に驚きに値する記事やコンテンツであれば、読者はビックリマークがなくても驚いてくれる。

トピックスのルール

「同じジャンルのトピックスは2本まで」

8本の並び順は、原則として上から順に国内、地域、海外、経済、コンピュータ、サイエンス、スポーツ、エンターテインメントのジャンル順で、硬軟のバランスがとれるように並べていく。
一番上に芸能が来たかと思うとその下には政治、スポーツをはさんで、一番下にはニュースバリューは低いけれども読者の関心の高い事件が並んでいるということがよくあった。この順番で上から下に目を移動させていくと、脳みそのスイッチが「まじめ」に入ったり、「ゆとり」に入ったり、またその逆に入ったりと、無意識に忙しい印象を受けました。ニュース価値の高い順に並べてみても、必ずしも読みやすい順番にはならなかった。しかし、ニュース価値をいったん忘れて、国内、地域、海外、経済…と話題の硬軟にグラデーションをかけるようにして8本のトピックスの見出しを並べてみると、堅い話題から柔らかい方へと緩やかに変移していきます。

トピックスデータ

トピックス全体に占めるジャンルごとの本数をシェアの高い順

スポーツ 315本(19%)
国内 308本(18%)
地域 261本(15%)
エンタメ 231本(14%)
経済 209本(12%)
海外 159本(9%)
サイエンス 106本(6%)
コンピュータ 51本(3%)

閲覧数ベースに変換すると、

エンタメ  (25%)
スポーツ  (24%)
国内  (15%)
地域  (15%)
経済 (9%)
海外  (5%)
サイエンス  (3%)
コンピュータ  (2%)

メモ

記事選びを機械に任せるのではなく、人間が介在することで初めて提供できる読者視点を貫いてきた。

主題を伏せてクリックさせるこうした手法を見かけたときは、リンク先で得られる満足度が低いことを情報の伝え手自身が確信している。

本文のバリューが見出しを決定します。見出しが立ちやすい記事というのは、バリューが高く、フォーカスが絞られたもの。

感想

ヤフーニュースは、もっと機械的なのかと思っていたが、かなり人の力が大きい。
トピックス選択方法や見出しの付け方などすごく参考になった。ウェブでありがちな釣りタイトルではない13文字以内でのクリックしたくなる見出しの付け方は本当にすごい。
IT系の人、ブロガーさんは必読!

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