非常に完成度の高いSF作品!戦闘妖精・雪風の感想

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戦闘妖精・雪風 (1984年) (ハヤカワ文庫 JA)

感想

すべからず,すべての物語というものは,

『人間』を中心に描かれているといえます.

なぜなら,物語とは『人間』が描くものであり,

その物語を伝えたい対象もまた,

『人間』だからです.

しかし,この作品は

物語において『人間』が阻害されていることを描いています.

機械とジャムの戦争の間で,

決して主役ではない『人間』を描くことによって,

真の意味での客観的な『人間』というものを描いていると感じました.

非常に完成度の高いSFだと思います.

続編も読もうと思いました.

著者データ

1953年新潟県生まれ。

1979年、第5回ハヤカワ・SFコンテスト佳作入選作

「狐と踊れ」で作家デビュー。

第1長篇『あなたの魂に安らぎあれ』以来、

独自の世界観をもとに「言葉」「機械」などのテーマを

重層的に絡みあわせた作品を多数発表、

SFファンの圧倒的な支持を受けている。

『敵は海賊・海賊版』、

本書の続篇『グッドラック戦闘妖精・雪風』などの長短篇で、

星雲賞を数多く受賞(以上、早川書房刊)。

1995年、『言壷』で第16回日本SF大賞を受賞した

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