webはどのように進化してきたのか?IT業界なら知ってて当たり前の梅田望夫「ウェブ進化論」

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ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

序章

顧客にとって「必要十分」の機能が準備されると一気に価格下落が進む(=ムーアの法則)ので、ITに関して「必要十分」な機能が無料で利用可能になる。
→「チープ革命」
チープ革命の進展で、ウェブには今とは比較にならない膨大な量のコンテンツの新規参入が発生。

第一章

Webの三大潮流とは「インターネット」「チープ革命」「オープンソース」(=あるソフトウェアのコードをネット上に無償で公開して、世界中の不特定多数の開発者が自由にそのソフトウェア開発に参加し、大規模ソフトウェアを開発する方式。)
この三大潮流が相乗効果を引き起こし「三大法則」に基づき、ネット世界は発展。
三大法則とは
①神の視点からの世界理解
=膨大なマクロな情報のを理解し「全体」を分析し「全体」として把握
②ネット上に作った分身がカネを稼ぐ経済圏
ex.グーグルアドセンス
③消えて失われたはずの価値の集積
ex.ロングテール現象

第二章

グーグルは世界中の情報を組織化するための情報インフラをwebの中に全部作ろうとする。
グーグルの組織マネジメント
→電子メールを使わずいきなり全員に向けて公開するため、全ての情報を共有し開発スピードが速い。
グーグルの独自性
→楽天やライブドアがテクノロジーをサービスのために使い、ヤフーが人間を介在させたメディアサイトである一方、グーグルは人間を介在させず、テクノロジーを創造するサービス。

第三章

ロングテールとは販売の旬が過ぎた商品が徐々に売上を落としていき、棒グラフ上であたかも恐竜の尾の部分の如く、なだらかに下がっていく部分。
従来、恐竜の首の部分(販売が進むとき)で収益を稼ぎ、ロングテールの損失を補うという事業モデルでやっていたが、Amazonの登場でロングテールに埋もれた商品が掘り起こされた。
→ロングテール現象
アドセンスは広告主のロングテール部分(=影響力の無い人々)とメディアのロングテール部分(=個人などの極小メディア)をマッチングさせ、win-winの関係を築いた。
アマゾンは自社で扱っている膨大な商品データを誰でも小さなビジネスを起こせるように無償公開し、ネット小売業者からプラットフォーム企業に。
グーグルも同様にAPIを開放することで可能性を大きく広げている。
Web2.0の本質→誰もが自由にサービスの発展やひいてはウェブ全体の発展に参加できる構造作り

第四章

ブログの面白さはこれまで発信して来なかった面白い人がカジュアルに発信する仕組みを持ったこと。
膨大な情報から、リアルタイムや個の嗜好に合わせて自動的に仕分けられた情報が届くようなシステムを生み出すことで総表現社会はより普及する。
「共同体組織に縛られた日本の旧来型組織」外で質の高い仕事が出来る人にとって、雇用流動性は高くなり、組織に内在しながらの外を意識した信用創造装置としてのブログ利用は意味を強めた。また、ブログは自身の成長の場でもあり、「知的生産の道具」である。

第五章

リアル社会でもオープンソース的な運動が見られるようになってきた(=オープンソース現象)が、「既存の社会との軋轢」が生じたり、コストが多くかかり発展は難しい。
「Web2.0の主唱者はアマチュアを崇拝しプロフェッショナルには不信を抱く」という批判もあり、不特定多数を巻き込むオープンさを出来る限り保ちつつ何をどう制限していくかについての試行錯誤が続くと思われる。
リナックスとWikipediaに共通するのは誰かが用意した「全体」という場があって「個」が自主参加して「全体」が発展していく仕組み。
同様に検索エンジンも「個」の行為の集積によって全体の価値が高まる。
「全体」を意識せずに「個」の行為を集積して価値に変える探求
ex.ソーシャルブックマーク,フォークソノミー
人々の集団は正しい価値判断を下す可能性が高いので、上手くテクノロジーと組み合わせることで予測市場による未来創造は恐らく可能。

第六章・終章

ITやネットでは誰もやってない新しい市場の世界を探すことが容易になり、異質なものと異質なものを組み合わせることで「個」にとって無限の可能性が広がる。
「大きな環境変化が起きてみたときまっさきに自分が変化しなければ淘汰される」
9/11が起こった後、当事者意識を持っていれば必ず動くであろうはずの反射神経が全くない「古い日本」を脱却して「新しい自分」を構築して、次世代の可能性を追求する方法を探し始めた。
ものが見えてるだけ、新しいこと、未経験なことについてネガティブに判断するようになったので若いうちはあまりモノが見えてない方が良いのかもしれない。
ベンチャー企業が「自分の粗探し」を優先事項にしたら存在意義を失う。失敗しながら学び、長所・個性を見極め、なくさないようにすること。

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