男女二人でラブラブなやりとりがメインな「刀語」

3090viewsbooks_jp_botbooks_jp_bot

このエントリーをはてなブックマークに追加
刀語 全12巻 完結セット (講談社BOX)

あらすじ

ときは戦国の世。伝説の刀鍛冶「四季崎記紀」の作った千本の刀の数こそが、戦局を大きく左右していた。

尾張幕府により国は統一されたが、幕府は四季崎の刀を恐れ「刀狩」を行い、そのうち988本までは蒐集に成功した。

だが、蒐集できなかった残り12本こそが、988本を試金石にした完成形変体刀であることが判明していた。

刀を使わない剣術虚刀流・七代目当主の鑢七花は、その姉――七実とともに不承島で暮らしていた。

そこは七花と七実の父である六代目・鑢六枝の罪によって、島流しにされた場所――七花と七実の二人以外には誰もいない無人島であった。

ある日、その辺鄙な島に、奇策士・とがめと名乗る白髪の少女が人物が現れる。

彼女は幕府から変体刀の蒐集を幕府から命じられており、その任務をこなすため、虚刀流当主の力を借りるために訪れていた。

当初とがめの求めた六代目・鑢六枝はすでに他界していたが、七代目・鑢七花に依頼をすることにする。

「金や名誉や倒幕などのためでなく、愛のために戦う剣士を雇いたい」と――。

鑢七花と奇策士・とがめは、完成形変体刀十二本を集める旅に出ることになる。

登場人物

鑢七花:刀を使わない剣術虚刀流・七代目当主。人のいない島でずっと暮らしていたので、少々抜けている
とがめ:役職名「尾張幕府家鳴将軍家直轄預奉所軍所総監督」。奇策しか使わないので、奇策士と自称する。頭がいい設定だが…?

ストーリー

と「ところで、七花よ。お主は知っておるか?」
七「知らん」

と「ちょっとは知っているふりをせんか。馬鹿者っ!」
七「なんだよ。いまさら俺は格闘専門で、とがめが頭脳労働専門って役割分担だろう。知ったかぶりをしても、意味がないだろうが」

と「七花よ。お主には決定的に足りないものがある」
七「何だよ。とがめ。剣士のくせに刀が足りないとか冗談を抜かすなよ。刀を使わない剣士ってのが、虚刀流の強さであって売りなんだぜ」

と「興を知らぬのじゃ」
七「どういうことだよ」

と「興味や関心が薄い。病の姉と二人だけでの島育ちで何にも知らぬ馬鹿者なのだから、『ええ、何ですか? それは教えてください。とがめさん』と目を光らせて懇願くらいしてくるべきだ」
七「馬鹿なのは認めるけど、あんまり言われるとさすがの俺でも腹がたつぞ」

と「とにかく七花よ。もう一度言うぞ。お主は知っておるか?」
七「知らん」

と「ちぇりおー!」
七「っ! って鍛え抜いた俺の体にはまったく効かないけど、殴るのはやめようぜ。とがめ」

と「……」
七「どうした。とがめ。いや、とがめさん? そんな怖い目をして」

と「『ちぇりおー、とはなんですか?』、だろそこは。まったく人の心がわかわない奴めっ」
七「……ちぇりおー、とはなんですか?」

と「七花よ。お主も、やっと興という心意気が理解できたか、これも私の教育の賜物だな」
七「いや、思い切り心の声が前面に出てましたから」

と「ちぇりおー! とは私の口癖だ。そして、薩摩の示現流の掛け声で、なのに響きが可愛く私にぴったりであろう」
七「口癖ですか?」

と「そうだ。口癖があったほうが、わかりやすくていいだろ。読み手にも」
七「ああ。とがめは、幕府に報告書を定期的に提出しているんだっけか? それを幕府のお偉いさんたちが読んでいるんだったな」

と「むふっ。そしてこのやり取りも読まれているわけだ」
七「別にここは省いていいんじゃないですか? 特に蒐集と関係ないし」

と「馬鹿者っ! こういう一見不毛と思えるやり取りの中にこそ、後の戦闘に役立つ伏線を入れておくと、読者たちが『こんなところに伏線があったとは。天晴れ!』となるわけだ。それが娯楽の演出というものだ。わかるか、七花よ」
七「娯楽ってのも案外面倒なんだな……」

と「その面倒を読者には全く見せずに演出だけを見せるのが、玄人と呼ばれる域に達するのだ。お前の剣術そうであろう。練習風景は人には見せずに、派手な技だけを実践でかましたほうがいいであろう?」
七「それなら俺にもわかるぞ。とがめ! お前実は頭いいんじゃないか!?」

と「ちぇりおー! 頭がいいのだよ。私は! 何せ、奇策士と呼称するくらいだからな!!」
七「……御見それしました。とがめさん」

と「わかればよろしい。ところで七花よ。知っているか?」
七「ええ、何ですか? それは教えてください。とがめさん」

と「3回は同じやりとりを繰り返すのが、興ってものだ! いままでの長い前振りをどうしてくれる! お主はつまらぬ男だ!」
七「えええええええええっ!!!」

解説

こんな男女二人でラブラブなやりとりを1巻約200ページ中、戦闘シーンよりも長い120ページしているのが刀語です。

関連まとめ

本のまとめカテゴリー


コメントを書く