アメリカのエリート養成システムについてわかる本「米国製エリートは本当にすごいのか?」

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米国製エリートは本当にすごいのか?

感想

アメリカの有名大学であるスタンフォード大学で2年間学んできた筆者が,

内側から見たアメリカのエリート養成システムについて述べる本,

ただ,タイトルとは異なる筆者の経済論や,

国家のインテリジェンス論などの話も多い.

できれば,大学院の授業の進め方とか,

米国のエリートは,自らの教育について,

どんな風に思っているのかを知りたかっった.

でも,人生で一度くらい,

このような世界最高の頭脳の中で学ぶことを体験してみたくなります.

読書メモ

一章

アメリカの大学教育は素晴らしいと世界中で言われているが,

それはどれだけすばらしく,

また,そのような教育を受けたアメリカのエリートは

どれだけ優秀なのか?

という問いに答えると,

「アメリカの大学教育は感嘆する所もあるが,

 そうでもない所も多い.

 ただ,日本は学ぶ所は多い.」

となる.

意外とすごくない所

1.数学力の低さ.

2.成績評価の甘さ:意外と卒業できる.

3.期待していた程,授業のクオリティは高くない.

上澄みを比較すると,日米の学生ではあまり変わらない.

すごい所

1.資金的な豊かさ:米国大学は寄付金と投資によってお金を得ている.

2.豊かな奨学金システム

3.総合的な知力を養成するシステム

知力とは

1.多くの知識や経験があること(インプット)

2. 多くの知識や経験をうまく整理し,つなげる能力があること.(プロセス)

3.整理された知識や経験を上手く発信できること(アウトプット)

アメリカの大学システムでは以上の能力を

上手く成長させてくれる.

アメリカの大学教育の特徴

「圧倒的な読書量,プレゼン量,レポート量,議論量」

知識の吸収,整理,発信の能力は重要であるが,

その中でも最も重要なのは,知識の吸収である.

ある程度,知識を整理する力とアウトプットする能力があれば,

「読書量」と「経験量」が知力の大部分を決定する.

アメリカの大学生は4年間で,

480冊ものの骨太の良書を読まされる.

一分も時間を無駄にしない時間管理能力を得ることができる.

朝3時間予習して,授業に出て,

授業の合間に一時間ジムで汗を流して,みたいな.

米国の大学では,ファッションや娯楽や,色恋に惑わされることなく,

勉強に集中できる環境になっている.

二章

米国は日本よりも学歴社会である.

一流大学卒でも就職は簡単ではない.

二章

経済学は自立した市民をつくるための学問

日本人と米国人だと,

抽象的思考力(コンセプト)と

具体的思考力(リアリズム)のバランスが真逆.

日本の伝統的な現場主義と

米国的な抽象的な思考を兼ね備えた自分が,

次世代の理想的な上司.

三章

ハーバードでMBAを取った人間の多くが,

ベンチャーに挑戦できるのは,

いつでも1000万円稼げる仕事に戻れるという安心感があるから.

なぜ,米国と日本で経済成長率において格差が生まれたのか?

最大の要因は,雇用の流動化

また,雇用の流動化は少子化の解消にも役立つ.

日本に必要なのは,全体の平均レベルを下げることなく,

優秀な人間には,その能力に合った機会と試練を与えること.

4章

歴史教育は,

今を理解する

戦略を構築する

未来を予測する

といった実用的な目的のためだけに行われているわけではなく,

愛国心を熟成させることも助けている.

5章

リベラリストの戦争観:

貿易の拡大は双方の国に絶対的な利益をもたらし,

相互依存が深まれば,ビジネスの利益を台なしにしてまで,

商業国とは戦争をしなくなるため,

世界は平和に向かう.

リアリストの戦争観:

経済的な相互依存が深まっても,戦争はなくならない

日中でみると

GPSの規模で,日本は中国に抜かれたが,

一人あたりのGDPでは依然10倍の差がある.

米国は,

新しいアイデアを構成に移すことだけでやってきた国

であり,

何らかのアイディアを具体的なしくみに落としこむスキルは卓越している.

6章

日本人留学生が減った理由

1:そもそもの子供の数が減った:

 留学適齢期の人口が全盛期より約2割減っている.

2.不況による影響

3.日本が成熟国家になったから.

もし,留学に行くなら2年はいたほうがいい.

自分の成長を感じることができるから.

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