映画、音楽、出版のビジネスモデル

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あの映画は何人みれば儲かるのか?

概要

映画、音楽、出版という3大エンターテイメント業界の構造を会計視点でつかみお金の裏事情を学べる

もし『ハウルの動く城』級の10%出資していたらいくら儲かるのか

・制作費を30億円と仮にすると3億円の投資
・1300万人動員×入場料1500円=興行収入195億円
・劇場が50%の分け前で、残り195億円×(100-50%)=97億5000万円
・配給会社先に払ったP&A費(プリント代と宣伝費)を仮に15億円を出資し、配給料20%を回収
・97億5000万-15億円-97億5000万×20%=63億円が制作委員会へ
・10%を投資したので、63億×10%=6億3000万円が入る
・先に3億円投資したので、儲けは3億3000万円である

映画はギャンブル

・実は興行収入以外の儲けがある
・DVD販売、DVDレンタル、テレビ放映などのウィンドー戦略
・他にキャラクターグッズ、ゲーム化、出版化などもヒットすると、2次利用でヒットし大儲け
・ただしいつも売れるはずもなく、ギャンブル的な要素が大きい
・仮に制作費5億円と動員数50万円の映画に10%投資していたら、3600万円の赤字(計算は上記と同じ)となる
・なので2次利用の収益で、カバーし投資金額を回収することになるが元がヒットしていなければ、2次利用も見込めない

映画『ファイナルファンタジー』はギネス級の赤字

・ロールプレイングの代名詞である『ファイナルファンタジー』の制作費はフル3CDGアニメで1億3700万ドル(157億円)
・公開されたアメリカでの興行収入は3200万ドル。制作費約4割しか回収できなかった
・当時のスクウェア社(現スクウェア・エニックス)は、140億円もの特別損失を計上(平成14年3月期の決算書)

宇多田ヒカルはいくら儲かったのか?

・『First Love』でもらった著作権料見込み
・レコード会社から1枚3000円×1%=30円の歌唱印税
・レコード会社はJASRACに管理手数料3000円×6%=180円
・JASRACは180円の6%である約10円をもらい、音楽会社に残り170円を
・音楽会社と作詞家と作曲家が170円を均等に配分し作詞家兼作曲家には113円
・合計113+30=143円が1枚当たりの儲け
・700万枚の大ヒットなので、143×700万枚=10億1000万円の儲けである

小さい出版社でも一儲けできる

・あの『ハリー・ポッター』を見出していれば、小さい会社でも儲けられる
・『ハリー・ポッター』の7巻は定価上下巻で3990円
・出版社の粗利は30~32%であり、初動が180万部
・3990×30~32%×180万=21億5400万~22億9824万円にものぼる
・数名の社員しかいない出版社でもこの売上げが可能である

ベストセラー倒産の危険も

・出版業界の再販維持制度:販売価格をずっと出版社の言い値で売りつづける。代わりにいつでも書店は返品OK
・返品率は平均40%で、売れない本は90%を超える
・もし仮にベストセラーが出ても、予測を誤り多く印刷しまうと、最後は返品の山となり経営が傾くことも

管理の難しさ

・本の購入までのアクション
 ①Attenion:知ってもうらうための施策。書店に置いてあるのを見つけるもの一つ
 ②Interest:実例などを紹介
 ③Search:欲しいから調べる
 ④Action:買う行動をする
 ⑤Share:口コミやネットの書き込みで宣伝拡大
・初速(初期の売上げ)がいいものが、Shareされて大きなヒットにつながる
・ただし最初の発行部数がないと、お店に出回る量が少なく、Attentionにすら起こせない

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