ライブドア事件でのホリエモンの心中

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徹底抗戦 (集英社文庫)

検察とは

検察官が「7対3で争う」と言う時は、10対0で争うと思っていると考えていい。

検察は、マスコミを扇動するだけしておいて、国民に詳しい事件の内容を知る術を与えなかった。

特捜部案件については、検察自身が「新しい判例・法律を確立するつもりで」裁判に臨む。だから、実際には白黒はっきりついていない事案を、強引に黒に持っていく傾向が強い。司法の原則からすれば、「疑わしきは無罪」なのにも関わらず、「疑わしきは有罪」へと持っていくのだ。しかも、最近の寛罪事件などでも明らかになったように(私自身そうであったように)、容疑者を逮捕、長期間勾留することによりプレッシャーをかけ、白を黒と言わせてしまう、あるいはグレーを黒と言わせてしまう強引なやり方が行われる。極論すると、すべては彼ら特捜部の人間たちの善悪判断基準だけで逮捕、勾留、公判が行われるのだ。彼らが悪だと認定すれば、悪になるようにできている。

計算ミスをした税理士は、実はライブドア事件の中でも重要な供述調書にサインをしている人物だった。まあ、こういうケアレスミスをしてしまう税理士を雇っていたことも問題だが、そういう税理士が供述した調書もどうかと思う。

多くの企業は多額の報酬を払って検察OBを受け入れるようになった(顧問などで)。一種の天下りのようなものだ。警察がパチンコ業界の自主規制団体みたいなものに天下りしているのと同じ構図だろう。ただ検察庁の場合は、警察よりもタチが悪い。なぜなら先に述べたように、検察官は捜査権限と起訴権限の両方を持つからである。その検察が経済事件に本格的に首を突っ込んできたというのは、警察がパチンコ業界を財布代わりにしているように、企業全体を財布にしようと考えていることに等しい。

ホリエモンの気持ち

元気なんかになるはずないよ。ただ、みんなの気持ちがうれしかった。

次の取調べでは、サインをしそうになった。だが私は、すんでのところでふみとどまったのである。

そして、誰もいなくなった部屋に一人でいると、寂しさがあふれできた。<私には仕事もないし、これから厳しい裁判が待っているのだ…>

「経営責任があるから刑事責任をとれ!」という論理に屈することはできないし、このようなことが続くようなら、日本には「起業家」という人は出てこなくなる。

<そんな証言が裁判で採用されるなんて、どうかしている>と思いながらも、私にはどうすることもできなかった。まるで、魔女狩り裁判である。

結局私は戦う道を選んでしまった。世渡り上手な人聞からしてみれば、また貧乏くじを引いたと思われてしまうのだろうが、なんだか私には、このほうが性に合っているようである

料理をしたりお酒や食事を楽しむことの人生におけるプライオリティが高い。

私は悪いことを平然とやってのけて、それを認めないでいられるほど、モラルのない人間ではない。本当に悪いことをしたのなら、さっさと認めて謝るくらいの潔さは持ち合わせているつもりだ。悪いとは思っていないことまで認めてしまうような節操なしにはなりたくはないだけだ。

「正直者は馬鹿を見る」と言われる。今の私が言っても空疎に聞こえるかもしれないが、やっぱり馬鹿を見るんだなと思う。そうはわかっていても、この不器用な生き方を変えられそうにもない私は、とんでもない大馬鹿者なのかもしれない。

起業家として株について考える

「社長も株価高勝で儲かっているんだから、自分たちも少しくらいマージン貰ってもいいだろう」という考えは許されるものではない。自分への実入りに執着しすぎると、会社を成長させ、その成果でもって社会に貢献し、自分の夢も成し遂げるという壮大な目標を見失ってしまう。

創業者としてギリギリまであらゆることを我慢した上で、大きな会社を作り上げようとするストイックな姿勢は、従業員に強要できるものではないのかもしれない。

夢を食べて生きよう!

「そんな夢見たいな話」と多くの人は言う。「そんな話より現実のほうが大事だ」という気持ちもわかる。今、この瞬間にも大量の人が飢えや貧困に苦しんでいる。そんなご時世に宇宙? なに言ってんの? という批判をたくさん受けた。今でも受ける。だが、私は思う。人は、パンだけを食べて生きているにあらず。夢を食って生きているのだ。未来への希望や、未知なるものへの冒険心を失ってしまっては、いくら物質的に豊かになろうが、経済的に豊かになろうが、私の心は満たされるはずもない。

感想

本を書いた人のリアルが詰まっている本は本当に心に響く。今まで読んだホリエモンの本の中で1番考えさせられたし、1番響いた。オリンパス事件の結果とホリエモンの結果の違いを考えて、切に日本が変わることを祈る。

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