本多静六氏の財産告白

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私の財産告白

はじめに

「伝説の億万長者が明かす財産と金銭の真実」と表紙にあるとおり、財産をつくるために著者である本多静六氏が実行してきたことが具体的にわかりやすくまとまっている本。本多静六氏の蓄財法はもちろん、仕事・生活に対する哲学も書かれていて、十分に現代にも通用する内容。

私(本多静六氏)の財産告白

◆本多式貯金法
 ・収入があったときは容赦なくその4分の1を天引きして貯金する。どんなに苦しくても残りの4分の3で生活する
 ・貯金=通常収入の4分の1+臨時収入全額(著作収入、賞与、旅費残金など)

◆金の貯め方、殖やし方
 ・必要な金は持つがよろしい、欲しい金は作るがよろしい
 ・本多氏は25歳の時に、4分の1貯金と同時に1日440字の文章を書き続けた。
  著述原稿として印刷価値のある文章を書くことで本業以外のアルバイト収入になった。
 ・本業とアルバイト収入で芯を作り、「投機」でなく「思惑」でなく、堅実な「投資」をする。
 ・投資成功は、とにかく焦らず、怠らず、時が来たるのをまつ」ということ 

◆本多式投資法
 ・株式投資「2割食い、10割益半分手放し」
 ・好景気時代は勤倹貯蓄を、不景気時代には思い切った投資を
 

◆財産の処分法
 ・子孫に幸せを与えることは、財産を残すことではない。
  努力しやすいように教育し、早くから努力の習慣を与え、かつ努力の必要な境遇に立たしめること
 ・幸福は自分自身の努力と修養によって得られ、
  財産とか教育といった与えられるもので得られるものではない。
 ・金ができるとと人からお金の相談を受ける。
  貸すな借りるなの戒律が結局はお互いのため。

◆これからの投資鉄則
 ①投資の第一条件は確実安全。
  常に正しい判断の下で、幾口にも分散して投資をする
 ②資金で資金を引き出す
 ③常に社会情勢を見守る
 ・いかなる時代、いかなる場合でも勤倹貯蓄が資産蓄積の基礎をなし
  工夫と研究を積んだ投資が、これを倍化していくことにかわりない
 ・金儲けは理屈ではなく実際。計画ではなく努力。予算ではなく結果。

私(本多静六氏)の体験社会学

◆人生即努力、努力即幸福
 ・失敗は人生の必須科目。
  一緒に事業を企て、仕事をはじめる場合、その友人が今までどんな失敗をしてきたのかを知る必要がある。
 ・手っ取り早く成功するものは手っ取り早く失敗する。
 ・儲けるるのはみんなで儲けなければならぬ。みんなで儲けなければ、いい事業、いい会社にならない
 ・君子は義にさとり、小人は利にさとる
 ・人間が集まり、人間がすむこころ、人間の問題のないところはない
 ・使うには使われる。人を上手に使うには、自分自身、使われる体験を持たねばならない。
 ・人から信頼をもらうためには、何かの頼まれごとや、約束を忘れずに実行すること
 ・仕事を道楽化するまで打ち込む。それこそ大成する唯一の方法
  道楽化するためには、一に勉強。そして努力また努力にほかならない。

岡本史郎氏の解説

 ・本多静六氏の財産告白は多くの成功法則と異なる。そこには「特殊解」はない。全編で「一般解」が突き通されている

 ・ビジネスの世界でも具体的なノウハウや事例と行った「特殊解」がもてはやされるが大切なのは原理原則の「一般解」

 ・本多静六氏の話を聞いても「これは目から鱗だ」という人はいない。誰もが知っているごく当たり前のことしか話していない。しかし、だからこそ、それが痛烈なパンチなのだ。

感想

タイトルだけで判断すると、一見単なる投資本に思えるが、蓄財方法だけでなく、本多静六氏自身の思想から処世術までを網羅していて実質はビジネス書の類に近い。解説にある岡本吏郎さんの「一般解」と「特殊解」の話も分かりやすく共感できる。「知っている」と「できる」は全く違う。本多氏の一般解を日々の生活に落とし「できる」ようになるためにも何度も読み直す本。

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