意外と日本の農業は凄かった!こんなに強い日本農業

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日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率 (講談社プラスアルファ新書)

about

「日本の農業は弱い!!」というレッテルは農水省及び政府が掲げる「食料自給率向上政策」の思想に起因しているらしいです。
TPPやらFTAAPやらで騒がしい昨今ですが、諸外国ではそれ程騒いではいないそうですよ。
他の国はそれほど農業の関税率が高くないからでしょうかね。
関税がなくなると弱い農業が壊滅してしまう・・・なんて農水省は試算してますが、どうなんでしょうね、、、、ということで書いてみました。
本書の出版年は2010年2月なので、そこんとこよろしく!

農業大国日本の真実

・国民一人当たりの農産物輸入量はドイツ、イギリス、フランスより低い
・2005年時点でFAOによると、日本の農業国内生産額は826億ドルで世界第5位
・国産供給カロリーには自給的な農家、副業的な農家などが生産する者は含まれていない
・価格下落や規格外商品もカウントされていない
・国産の餌のみ食べた家畜だけ食糧自給率にカウントされる
・計算式の構造上、食料自給率に関して、生産額ベースの場合、輸出入が0になると食料自給率は100%になる

国民を不幸にする自給率向上政策

・2008年の自給率が向上したのは国内生産が増えたからではなく、輸入が減ったから(数式の構造上そうなる)
・2009年度の食料自給率向上に向けた総合対策予算は3025億円
・食料自給率向上で何の効果があるのか?
Ans.農林水産省「国民の安心度が高まる(キリッ」
・値段と質の面で輸入飼料の方が優れている
・転作奨励金により農家は一定の収入を得られるので、自助努力が働かない
・米の市場は意外に小さく、1兆8000億。(参考 野菜:2兆3000億)

こんなに強い日本農業

■日本が生産量上位の品目

1位:ネギ
3位:ホウレンソウ
4位:ミカン類
5位:キャベツ類
6位:キウイフルーツ、イチゴ、キュウリ
14位:リンゴ
22位:じゃがいも
などなど

■農産物の総生産量

1960年:4700万トン
2005年:5000万トン

■農業人口

2005年の減少率を過去10年で比較
日本:22%
EU :21%
ドイツ:32%
オランダ:29%
フランス:23%
イタリア:21%

・農業者1人当たりの生産量が増加し、過去40年あまりで6.4倍

■農産物販売金額(年間)

1000万円以上・・・農家のうち7%。農業生産額のうち60%を産出。

1億円以上 ・・・・農家のうち0.25%。 〃 のうち15%を産出。

■農家高齢化のうちわけ

兼業農家が定年後も農業を続ける・・・約70%

定年後に農業を始める・・・約10%

農業を修行としてやっていた・・・約20%

こうすればもっと強くなる日本農業

■「農業は成長産業」が世界の常識
国境を越えるのは農産物だけでなく、農家も移動する ex)EU

■作物別マーケティング組織の構築
日本産を海外マーケットに売り込むという一致団結した全国マーケティング組織のもとで輸出戦略を展開する。独立自尊の少数精鋭の農家が食を支えている先進国では当たり前の話。

■科学ベースで国際競争に勝つ
世界的に品種登録・特許申請をし、国内外でライセンス契約を結ぶ。農業のソフト産業化を推進し、海外展開を積極的に図る。

■農産物輸出は権益戦争
科学的分析をし、検疫などの非関税障壁を突破していく必要性。

おわりに

元のデータに当たってないのだけれど、見たところちゃんとしたところのを使っているので本の信頼性はそこそこあるのかも。
この他にもおもしろいトピックが並んでるんで、是非読んでもらいたいです。
良書。

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