トム・ソーヤーの冒険のあらすじ・感想

3835viewsreading_boxreading_box

このエントリーをはてなブックマークに追加
トム・ソーヤーの冒険 (新潮文庫)

あらすじ

 ミシシッピ川の畔の町、セント・ピーターズがこの物語の舞台である。主人公のトムは、ポリー夫人の家に住む、恐れることを知らないワンパク少年で、家の中では悪戯はするし、学校はズル休みするなどやりたい放題である。
 ある土曜日の朝、トムは石灰水を入れたバケツと、柄の長いはけを持って道のふちに現れた。ポリー夫人から板塀のペンキ塗りを命じられたのである。トムは、バケツにはけを突っ込んで板塀を塗り始めた。ものの数分もしないうちに、まだ塗られていない場所があまりにも広いので嫌になって、休憩することにした。自分の持っている財産は、おもちゃの欠片、はじき玉、ガラクタしかない。これでは人に仕事をおしつけることはできない。そのときすばらしい考えがひらめいた。
 トムは、はけを手にとっておとなしく働き始めた。そこへ早速、ベンがりんごをかじりながら来た。

「トム、仕事やらされてるのかい」

トムは急に振り向いて、

「おや、ベンか。気がつかなかったよ。仕事なんかしていないよ。子どもはめったに板塀塗りなんかさせてもらえないよ。面白いんだ」

と言って夢中になって塗る。ペンは次第に自分もやりたくなってトムと交渉するが、トムはもったいぶってなかなかOKしない。
ベンはどうしても塗りたくなり、

「りんご全部やる」

と言うと、トムはいやいやながら、はけを渡す。トムはまんまと、りんごをせしめ、仕事までペンにやらせたのである。ベンが疲れたころにビリーが、たこと引き換えに仕事をさせられた。ビリーの次はジョニーが紐をつけた死んだねずみで仕事を買い、というように何時間も続いた。おかげでトムは、仕事もしないで財産は増えるし、板塀は三重にも白く塗られた。このようにトムは悪賢いのである。
 まもなくトムは、町はずれの少年ハックルベリに出会う。ハックルベリは、飲んだくれの男の息子で、町中のお母さんたちに嫌われ、恐れられていた。トムはすぐにハックルベリと仲良しになる。
 

 ある時、トムは夫人に叱られ、お気に入りの少女ベッキーには冷たくされて、家出をし、ハックルベリたちとある島で海賊生活を楽しむ。朝、起きることはいらないし、学校へ行ったり、顔を洗ったりなんてしなくてすむので、トムにとってはとても楽しいのである。ところが、ある晩、大暴風雨にあい、テントは飛び散り海賊どもは大木の下に避難するのがやっとであった。
 次の朝、気分を変えるため、海賊はやめにして、インディアンごっこをする。三つの種族に分かれるため夕食のときに問題が起こる。一緒に食べるためには、種族同士が仲直りをしなければならない。そのためには、どうしても一つのパイプを仲良く吸い合うことが必要だった。このおかげでたばこを吸う練習もできた。
 その頃、小さな町では、トムたちがいなくなってから何日もたっているので、死んだものと思い、教会で葬式を始める。土曜日の午後であった。そこヘトムたちが現れたので騒然。その日に、トムがポリー夫人からもらった平手打ちとキスの数は、去年一年かかってもらったものよりはるかに多かったのである。
 島から帰ったトムはベッキーを救ったり、ポッターの無実を証明したり、ハックルペリと洞窟に隠されていた宝を発見したりして英雄視される。一方、ハックルペリは「自由」な生活をやめてダグラス未亡人の養子になったのであった…。

感想

 調べてみると、この物語はもともと大人向けに書かれていたそうです。子供が読んで楽しめることはもちろんのこと、大人が読んでこそわかる面白さもあります。自分の中の少年の部分が刺激される一冊でした。

関連まとめ

本のまとめカテゴリー


コメントを書く