彼にとって生きやすい世界なら

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アルジャーノンに花束を〔新版〕(ハヤカワ文庫NV)

32歳にして幼児並の知能しかもたないチャーリーは
知能を向上させる手術をうけた。
確かに知能は上がりもはや天才といえるレベルまで達するのだけど
そのぶん、今まで知ることのなかった人の悪意や
知能が足りないことを笑われていたこと
さらに、母親に冷たく当たられていたことまで思い出してしまう。

研究者に実験動物のように扱われることに対して
反発心を覚えたチャーリーは
実験動物であるネズミのアルジャーノンとともに逃げることにした。

私は思った。

もし彼を笑ったり、嘲ったりする世界ではなかったとしたら
チャーリーは危険性のある手術を受けることまでしただろうか。

確かに、様々な知能を吸収するのは楽しいし
彼にとってもそれが望ましいかもしれないけど

もし、回りがそのままの彼でもいいよと受け入れていれば
また、違った結末があったのではないかと。

感想

偏見や差別について考えさせられた。

私は彼のような人たちに対しては特になにも思うことはなかった。
それでいいと思ってたけど
彼らのような人たちにはありのままの彼らを
受け入れるそんな存在が必要なのかもしれない。

笑うのはもちろん、自分とは関係ないから見ない、知ることもない
ということも彼らを突き放すことになるのではないかと思わせられた。

最後のページを読んだらわかる。
彼はずっと、優しさ、純粋さ…
知能をさではない人間に最も大切なものをすでに持っていたからだ。

それを、私も持つことができれば
チャーリーのように苦しむ人が減るかもしれないと思った。

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