相関関係と因果関係を取り間違えないように読むべし!超ヤバい経済学

3187viewsTnkTnk

このエントリーをはてなブックマークに追加
超ヤバい経済学

about

 シカゴ大学で教鞭をとるレヴィットとダブナ-の共著。
前作「ヤバい経済学」は経済学の考えをわかりやすく解説した本である。
巷にあふれる経済学本とは切り口が異なり、私たちの日常のことを例に説明しているので直感的に理解しやすい。「GDPが~」とか「インフレ率が~」とかいう類の本ではない。

 今作は前作より踏み込んだ内容になっている。基本的にデータを集め、分析する統計的手法を用いるので、データの質と量は大切。分析した結果に即して、物事の関係を明らかにしていく本。「インセンティブ」が本書のキーワードとなっている。

立ちんぼやってる売春婦、デパートのサンタとどうしておんなじ?

Ans.どちらも需要が高まるホリデイシーズンに仕事のチャンスを見つけ、短い期間で稼ぎまくるから。

・売春婦の値段は需要と供給で決まる
・値段を決める他の要因として、人種・プレイ内容・ポン引きであるか否か
・シカゴで売春をするなら、収入・客から暴力を受ける確率・恐喝の恐れを考えるとポン 引きの方がいい

自爆テロやるなら生命保険に入った方がいいのはどうして?

Ans.統計的にテロリストは滅多に生命保険に入らないから。

銀行利用状況などの規則性から、テロリストらしい人の行動パターンのアルゴリズムを作った。その時、逆にテロリストではない人の行動パターンも作られた。その行動の中には、生命保険を掛けるというものがあった。

お悩み解決いたします―安く簡単に

・1840年代ヨーロッパで産褥熱が蔓延し、多くの女性が産後に死亡
 ⇒医師は解剖をするなど、多くの研究がなされるも、効果なし
 ⇒とある医師がデータに基づき、解剖塔と産褥熱に相関があることを発見
 ⇒医師が解剖をした手で出産を手伝うことによる細菌感染が原因と判明
 ⇒出産前、手にさらし粉をまぶすことにより死亡数は激減

・子どもにとって、チャイルドシートとシートベルトどちらが安全か?
 ⇒深刻な怪我に関して、シートベルトはチャイルドシート並みの好成績
 ⇒むしろ、追突事故に関してはシートベルトの方が安全
 ⇒しかし、軽い怪我に関してはチャイルドシートの方が優秀
 ⇒チャイルドシートの欠点は親に間違った安心感を与えてしまうこと
 ⇒ならば、子どもに合わせたシートベルトを装備させれば安く簡単にいくのでは?
 ⇒政府の対応は全く逆で・・・

(もっとトピックあるのだけれども、とりあえず3章分)

おわりに

 というように、データから裏付けされた結果を統計的に見て、事実とその関係性を見ていく本である。評判は前作「ヤバい経済学」の方がいいし、内容もボリュームもある。
統計をやっているとわかるけれど、因果関係をはっきりさせるのは難しいし、相関関係でも一苦労。だけれども、産褥熱の原因を解明したケースのように、データを取っていったら全く意識してなかった所から答えが転がり込んでくる時もある。我々の周りはまだ分からないことだらけ。コツコツと答えを探すことが大事なんじゃないかなーなんて思いました。

超ヤバい経済学

超ヤバい経済学

  • スティーヴン・D・レヴィット,スティーヴン・J・ダブナー

関連まとめ

本のまとめカテゴリー


コメントを書く