小野不由美『月の影 影の海(上)』|人に裏切られ続ける苦難のなかで、主人公はどうするのか?

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月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)

「月の影 影の海」、久しぶりに、読み返してみたけれど、面白い。
ストーリーが壮大ですが、思っていたより、文体はライトな印象。
そう、これはライトノベル。

上巻は、とにかく暗いです。

日本で生まれ育った普通の女子高生の中嶋陽子が、
生易しいぬるま湯で育ってきた普通の女子高生だから、人に裏切られ続ける。
やはり、貧しさって人を悪しくさせるのだろうか…?とか。

そして、青猿という妖魔にひどいことを言われるつづける。
他者からの攻撃と、自分の内からの攻撃(青猿は、陽子の弱さにつけ入ることをいう)という苦難と戦っていたが、やがて力…尽きる……ところで上巻は終わりです。救われない。

印象的だったのは、日本から来た老人にあう場面。
老人は、第二次世界大戦中に、異世界に渡ってしまう。
そして、渡った日時を聞くと、終戦になる少し前であった。
言葉も分からない異世界で、40年近く、苦難の中生きてきた老人。
天皇のことを聞いたり、アメリカの属国になったのか、心配したりしているさまは、なんとなく考えさせられるところがあった。

上巻を読んでいる間、ずっと楽俊を待っていたけれど、楽俊は、まだ!出てきません!!!以上です。

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