アイデアは忘れる→思考する→整理するで生まれる。思考の整理学

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思考の整理学 (ちくま文庫)

忘れることの重要さ

思考の整理とはいかに忘れるか

倉庫型の頭を作るのならともかく、ものを考える頭を育てようとするのなら、忘れることも勉強のうちだ。

忘れてよいと思いながら忘れられなかった知見によって、ひとりひとりの知的個性は形成される。

忘れるのは価値観にもとづいて忘れる。おもしろいと思っていることは、些細なことでもめったに忘れない。価値観がしっかりしていないと、大切なものを忘れ、つまらないものを覚えていることになる。

頭の中の醸造所で、時間をかける。あまり騒ぎ立ててはいけない。しばらく忘れるのである。見つめるナベは煮えない。

忘れ上手になって、どんどん忘れる。自然忘却の何倍ものテンポで忘れることができれば、歴史が三十年、五十年かかる古典化という整理を五年か十年でできるようになる。

思考する時間は考えよう

ものを考えるのに、時間を選ぶことはないと思っている人はすくなくないけれども、ものを食べたあとがよろしくないのははっきりしている。体の疲れたときも適当ではない。

猛獣の訓練をするのは、空腹のときに限るそうだ。腹がふくれたら、どんなことをしても動くものではない。動物は人間よりも自然の理に忠実なのである。人間は意志を働かせて、無理をする。眠くなっても寝るまいとする。

夜考えることと、朝考えることは、同じ人間でも、かなり違っているのではないか、ということを何年か前に気づいた。朝の考えは夜の考えとはなぜ同じではないのか。考えてみると、おもしろい問題である。

思考を整理するヒント

文学作品を情緒的にわかったとして満足しているのではなく、解釈によって、どこまで既知の延長線上の未知がわかるものか。そのさきに、想像力と直観の飛翔によってのみとらえられる発見の意味があるのか。

感情的になって書いた手紙は、かならず、一晩そのままにしておいて、翌日、読み返してから投稿せよ。一晩たってみると、そのまま出すのがためらわれることがすくなくない。

ものを考えるに当って、あまり、緊張しすぎてはまずい。何が何でもとあせるのも賢明ではない。むしろ、心をゆったり、自由にさせる。その方がおもしろい考えが生まれやすい。

具体例を抽象化し、さらにこれを定型化したのが、諺の世界である。庶民の知恵である。古くからどこの国においても、おびただしい数の諺があるのは、文字を用いていない時代から、人間の思考の整理法は進んでいたことを物語る。

新しいことを考えるのに、すべて自分の頭から絞りだせると思ってはならない。無から有を生ずるような思考などめったにおこるものではない。すでに存在するものを結びつけることによって、新しいものが生まれる。

感想

思考整理に関する古典的名書。忘れることの大切さに驚きました!アイデア発想したい方、思考をスマートに整理したい方におすすめかな。アイデア発想だけは効率化はできないんだ!だからこそ思考を整理する方法を学びましょう。

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