読めば心が少し軽くなる。トンネルの中にいる人々の救いとなるか

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うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち

色んな人の鬱病や双極性障害といったメンタルの病気の脱出までの体験談が、以下のポイントを押さえてケースごとに漫画でまとめられている。

ポイント
①何がきっかけで鬱になっていったか。
②鬱のときの自分の症状や行動パターン、思考パターンはどうだったか。
➂何がきっかけで鬱を脱出したか
④鬱が繰り返す場合、どういうきっかけで再発するか

上記のポイントは個人差が大きいので、一つの回答が出てくるわけではない。
ただし、全体的に色々なケースを見ていった場合、傾向のようなものがあるのがわかる。

まとめると以下の通り。

鬱になるきっかけ

・向いていない仕事や不得意なことを我慢して長期間続けた
・自分のことが嫌いになった
・自分の本当の気持ちに蓋をした。自分の心を無視した
・自分より他人を優先して、自分を傷つけ続けた
・子供のころの苦しくて辛い思いを解放せず、抱えたまま大人になった

鬱になったときの症状や・行動・思考パターン

・毎日絶え間なく沸き起こる恐怖と不安
・何をしてもなんの感動もない
・頭が麻痺して、動きがにぶくなる
・体が動かず、ほぼ寝たきりになっていく
・物事を歪んでとらえるため、被害妄想的になる
・すべて自分が悪いと思い込む
・テレビやパソコンの情報が頭に入ってこない

鬱を脱出するきっかけ

・周囲から「自分」が必要とされていることを感じた
・過去の辛い体験や問題を解決できたりと抑え込んでいた想いを解放させた
・自分を苦しめているものから解放させた
・心を休ませて、楽しく体を動かすことに集中した
・自分を否定するものから遠ざかる。自分を肯定してくれるものに近づいた。
・小さな「達成感」を得られることをした。自信を少しずつ取り戻した。

鬱が再発するきっかけ 個人差が大きくある部分

・季節の変わり目。気温差が激しい時期
・冬。寒い時期
・気圧の差
・ホルモンバランス 等々

 ※突然鬱にリターンするときがあっても慌てず、できることを淡々とやっていくくらいの楽な気持ちで迎え入れるくらいになれるといい。一度でも鬱を脱出できれば冷静に対応できるはず。

「鬱のトンネルの中で、今も苦しんでいるあなたへ

 出てきた人がいるということーそれは出口があるという確かな確証です。
 私たちは待っています。だから、焦らずゆっくりとこっちへ来てほしい。」

感想

医学的な話だと、どことなく他人事で遠い話のように聞こえることがあって、心に染みない。しかし、この本のように実際本当に鬱病を体験して、脱出した人の話は非常に身近に感じることができて、かなり深い共感を得ることができる。誰にも理解されないという思いを抱えているので、自分の苦しみを代弁してくれているような本書に癒しを感じるのである。しかも、ただただ鬱は苦しくて、辛いものであるということで終わらず、どうやって何をきっかけに脱出したかが書いてあるので、救いがある。たとえ今の自分には無理でも、少し元気になったらちょっとがんばってみようかなという気持ちになれるのである。
自分だけじゃないんだという共感による癒しといつか脱出できるかもしれないという希望がつまった作品だと思う。暗い先の見えない鬱のトンネルの中にいる人は一読の価値ありかと。

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