「一流は一流からしか学ばない」

1976viewsEiji-KEiji-K

このエントリーをはてなブックマークに追加
クリスティアーノ・ロナウド 生きる神話、知られざる素顔

「世界最高であるために野望を持ち戦い続ける」

旅立ちのリスボン

「ロナウドには、身を粉にして働いてきたマデイラの人々の血が流れている。彼の成功はその努力があったからこそなのだ。」というように、彼の成功はマデイラ島出身であったことを強調する者もいる。しかし、厳しいマデイラの生活がロナウドを生み出したとはいえないはずである。なぜなら、彼は12歳でリスボンに渡っており、スポルティングの育成システムの中で育てられたからこそ、大成できたとも言えるからだ。

運命の背番号

ロナウドがマンチェスター・ユナイテッドに移籍するきっかけとなったエピソードは、次のようなものがある。
「2003年8月6日、ユーロ2004のために新たに造られた新スタジアム、ジョゼ・アルバラーデのこけら落としのため、スポルティングはマンチェスター・ユナイテッドを招いた試合を行った。その試合にロナウドは出場し、大活躍したため、マンチェスター・ユナイテッドの選手たちは帰りの飛行機の中で、ぜひともロナウドをとるようにと、アレックス・ファーガソン監督に進言した」。確かに選手たちが監督に進言したことは事実のようだ。しかし、マンチェスター・ユナイテッドはかなり前からロナウドに注目しており、他のクラブからの関心が非常に高まっていたこともあり、早いアクションをとる必要があった。
そして2003年8月13日、実にスポルティングとマンチェスター・ユナイテッドの試合が行われて1週間後に、マンチェスター・ユナイテッドのホーム、オールド・トラフォードにてロナウドの入団発表が行われた。移籍金・給料を破格の金額を持って迎え入れたことに加え、世界中を驚かせたのは、代々マンチェスターのスター選手がつけてきた背番号”7”がロナウドに与えられたことだった。

約束の地マドリード

2008年-2009年シーズンのチャンピオンズリーグ決勝は、マンチェスター・ユナイテッド対バルセロナだった。そこではロナウド対メッシという構図でメディアを中心に大きな盛り上がりを見せ、結果としてバルセロナが2対0でマンチェスター・ユナイテッドを破り優勝を飾っている。
1年前からロナウド自身はレアルマドリード行きを希望していたが、チャンピンズリーグ決勝でメッシと対戦し、敗れたことも、ロナウドのライバル心に火をつけたことは間違いないだろう。
その年のシーズン終了後、当時の移籍金世界最高額にて、レアルマドリードへ移籍し、永遠のライバルチームであるレアルマドリードとバルセロナに分かれて、メッシとの世界最高の選手をかけた争いが始まることになる。

好敵手との戦い

2012年にメッシがバロンドールを獲得し、それは4年連続での受賞となった。ロナウドは2年連続の2位で涙を飲んだこととなり、ロナウド自身が映画の中で「メッシが3年連続で受賞した時に思った。このままじゃだめだとね」と語っている。
2012年-2013年シーズンはレアルマドリード、バルセロナともにバイエルン、ドルトムントというドイツ勢に準決勝で敗れ、バイエルンが優勝を飾っている。ロナウド自身は、12得点を挙げチャンピンズリーグの得点王、リーガでは34得点を記録し、シーズン全体では55得点という数値をたたき出し、2008年以来2度目のバロンドールを獲得した。

感想

◆食べログ基準でこの本をスコアすると3.1

 「一流は一流からしか学ばない」。数あるクリスティアーノ・ロナウドの言葉の中でも私が特に気に入っている言葉だ。

超一流のサッカー選手が、どのような過程をたどり、今の状態にたどり着いたのかを知り、そのエッセンスを抽出できないかと思い、この本を手に取った。

読み終わった感想としては、まず本自体は正直さくさく読み進めていけるという感じではなく、多少冗長とも感じる。ただし、本著の中でも可能な限り「正確にクリスティアーノ・ロナウド」のことを描写したかったと記載していることからも、それ自体はこの著者が意識的に行っているとも考えられる。著者自身が持つ、ポルトガル、そしてロナウドに対しての熱量は文字を通して伝わってくることもあり、ヨーロッパサッカーの予備知識がある人が読めば、ロナウドについてより深く知ることができると思う。

関連まとめ

本のまとめカテゴリー


コメントを書く