世界最大のヘッドファンドを作り上げた創業者が語る独自の哲学

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PRINCIPLES(プリンシプルズ) 人生と仕事の原則

一番重要なことは、原則(Principles)に基づいて人生にアプローチすること

人生の原則

可能な限りよい人生を送るためには、自分で考え①何望んでいるのか、②何が事実か、③2に照らし合わせて、1を達成するためには何をすべきか、を決める。それを謙虚に、オープンな気持ちで行うべき。そうすれば可能な限りベストな考えは得ることができる。
自分に影響を与えるもののパターンを見て、その因果関係を理解し、効果的に対応するための原則が以下となる。

1. 現実を受け入れて対応する
夢+現実+固い決意=人生で成功する。人間は本質的に進化を望むものであるが「苦は楽の種」という言葉があるように「強さを得るためには限界を超えて頑張る必要がある」。

2. 人生で欲しいものを手に入れるために5ステップのプロセスを使う
①明確な目標を持つ、②問題を明らかにし放置しない、③問題の根本原因を探るために現状を診断する、④計画を策定する、⑤最後まで実行する、という5つのステップである。
その中でも、明確な目標を持つために優先順位をつけること(すべてを手に入れることはできないことを認識すること)と実行しきる(そのための習慣化)が重要。

3. 徹底的にオープンになる
一番重要であるといえる。人生で望むものを手に入れるのに障害となる2つのものがあり、それが”エゴ”と”盲点”である。この2つは自分のこと、自分の置かれた状況を客観的に見るのを難しくし、人から最大限の助けを得て最善の決定をする邪魔になる。

”エゴ”の障害は、意識下の防衛システムで、これがあるため自分のミスや弱みを受け入れるのが難しくなる。愛されたい、生き残りたい、ひとかどの人物になりたいといった欲求は扁桃体のような頭脳の原始的な部分に存在し、物事をごく単純化し本能的に反応することである。

”盲点”の障害は、自分の考え方のせいで物事を性格に見られない領域のことだ。ある人は意識せず大局的に見て、細かいところに目がいかない。意識せずに細かいところは見えるが大局観が見えない人もいる。色覚障害であれば検査されれば気づくが、大半の場合、人は自分の考え方によって物が見えていないことに気づかない。

この2つの障害を乗り越えるために、徹底的に自分をオープンにする練習をする必要がある。

4. 人の頭の敗戦はそれぞれものすごく違う
「内向的対外交的」「直観型対感覚型」「思考型対感情型」「計画型対知覚型」のようにいくつかの人となりを測定する測定評価を使い、自分や他人の人物像を知ることは効果的な意思決定を行っていく上で必要だ。

5. 効果的な意思決定の方法を学ぶ
よい決定をできないさせるのは有害な感情で、そして意思決定は、まず学び、それから決定するという2段階のプロセス、ということを念頭に置くことが重要。

仕事の原則

私たちは次の3つのことを得るために人と働く。
①選択した使命を、一人でするよりも大きく、よりよく達成するためのレバレッジ、
②すばらしい組織を築く、質の高い人間関係、
③自分や他人が必要なもの、欲しいものを買うためのお金、である。

上記の3つは人によって重要度が違うので、配分はその人次第だ。重要なのは、それらが相互に補完し合うと認識することだ。使命を達成したいのなら、使命にコミットしている人たちと深い関係を持ち、活動を支えるお金を用意する。同様に、素晴らしい組織で働きたいのなら、使命を共有し金銭的な裏付けが必要。可能な限り多くのお金を得たいと思うのなら、達成のための明確な目標と緊密な人間関係が必要だ。

感想

本のスコアとして5点を最高とし、3.45としたいと思う。世界最大のヘッジファンドを築き上げた、当代最高の投資家、起業家の1人であるレイダリオが書いた本であるからこそ言葉の重みがあるが、内容の大部分は大半の人が自分でも気づくことができるものであると感じる。

しかし、本の構成が非常に洗練されており、重要な点や自分が得たい学びをすぐに探し出すことができる点は良い。「海外の本を翻訳しきった」という表現が個人的には一番しっくりくるかと思うが、普段日本では見かけることのないような図や色合いを読みながら見ることができる点も学びになる。

イメージとしては現代版のビジネスマン向けの”聖書”だと思う。誰しもが持っている自分の哲学と、この本に記載されている一代で稀有の資産を築いた著者の哲学を照らし合わせつつ、盗めるものは盗むのがおススメである。

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