不穏な結末が苦手な方、ご用心…。

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殺人鬼がもう一人

東京にありながら、警察庁の姥捨山、あるいは流刑地などとわれている辛夷ケ丘署。

「問題はあるがクビにするほどでもなく、上司の説得に応じて大人しく
辞表を書くようなタマでもない」人材を収納しておくだけのとんでもない警察署だとか。

そして、開発されたときは、住人も多く、街にも活気があったが、
現在は、「見捨てられて、腐りかけた」地区となった辛夷ケ丘が舞台の連作モノ。

全6話の登場人物たちは、ロクでもない連中ばっかり。
うまくやってやろうということしか考えていないのだが、
「いい奴」が出てこないというところが、かえって潔くて笑ってしまう。

作品を通して気になるのが、「三白眼の大女」、砂井三琴。
常に「素敵な不労所得」を狙っている、辛夷ケ丘署生安課の捜査員なのだが、
作品後半になると、ブラックすぎて、彼女の役割が分からなくなってくる。

感想

辛夷が丘、何もない、腐りかけた地区なんてとんでもない。
様々な悪意、様々な罪が目白押しじゃありませんか。これでもかと、悪意のオンパレードだ。

まるで、黒い雲が地区全体を覆い、住民を閉じ込めているかのような。

犯罪というのは決して特殊なものではなく、日常生活の一部なのだということ、
普段、心の奥底に隠れている悪意は、簡単に放出されてしまうこと、
こういうことは、辛夷ケ丘だけのことにしてもらいたい。

ここに出てくる連中に比べると、「葉村シリーズ」の登場人物たちのほうが、
よっぽどかわいく、善人に見えてくるから不思議だ。

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