人類対技術〜インターネットはいかにして民主主義を殺すか

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操られる民主主義: デジタル・テクノロジーはいかにして社会を破壊するか

デジタルテクノロジーが、いつの間にか民主主義を破壊しようとしている。
インターネットが国家という枠組を無意味にしている情報通信の世界。
そこには、各国の警察や軍隊も持ち得なかった、世界中の人々のプライバシーに関わる大量のデータが蓄積されている。

AGFA(アップル,グーグル,フェイスブック,アマゾン)は、磨き抜かれたアルゴリズムを駆使してデータを分析し、個々人の欲する情報を送りつける。
最近、トレンドな話題ではあるけれど、やはり読んでいくと怖ろしい時代になってきたと思う。

本書はインターネットを通じて得ている情報やコミュニティーが、我々の生活すべてにおいて、影響力をもっていることを説明して、我々の自由意思は、知らず知らずのうちに操作され監視されていることを解き明かす。

不平の種の貯蔵庫ということでは、インターネットは人類史上もっとも巨大にして品揃えも豊富なことから、部族化と例える「怒り」を共有した結束が生まれることを示唆し、この結束を上手に利用したトランプの大統領選とケンブリッジ・アナリティカを引き合いに出している。

人は自らで何かを選んだつもりでも、実はそうではなく。
テクノロジーを操る大企業が、操作性をブラッシュアップした端末で、人にボタンを押すことを繰り返させている。

最終章で20ケの民主主義を救うための提言をかかげるが、いまいち説得力にかける。
今までにない時代に直面していることを知る上で、簡潔にまとめられた良書だと思う。

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