いじめられっこも、世にはばかる。

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被取締役新入社員 (講談社文庫)

一  プロローグ

二  内定書とマイ・ミッション(私の使命)

三  試用期間とアセスメント(評価)

四  外回りのアウトプット(成果物)

五  アフター5とサプライズ・ビジター(驚きの訪問客)

六  秋の夜長のNDA(秘密保持契約)

七  裏町ドロップアウト(落ちこぼれ)

八  被取締役のクライシス(危機)

九  ベストエフォート(最善の努力)

十  同僚のファイナル・ソリューション(最終解決策)

十一 モラルハザード(倫理の崩壊)

十二 マイ・ポテンシャル(私の潜在能力)

十三 エピローグ

 とにかく冴えなくて、いじめられっ子だった鈴木信男が、ダメ元で受はたらいてけた大手広告代理店の採用試験にスイスイ合格。最終面接で社長から役員待遇で迎えたいと言われる。その役職の名は『被取締役(とりしまられやく)』。とにかくミスを連発し、皆んなの不満の捌け口になる。酷い業務内容の役員になる事を信男は決意します。そして、会社での名前は羽ヶ口信男。新たなスタートを切った信男は順調にミスを重ねていきます。信男が不満の捌け口となることで、周りは団結し、結果を出していく。信男はダメ社員として一生懸命働いていきます。
 そんな信男が周りを巻き込み、成果を出していくようになります。いろいろな思いを抱きながらも信男は真剣に、前向きに仕事に取り組むようになっていきます。ダメダメで冴えない主人公が自分なりの頑張りで成長していく心温かくなるストーリーです。働くこと、生きることって、様々な形があっていいんだなって思いました。

※㊙被取締役のスペシャル就業規則(抜粋)

・必ず週三回以上は遅刻をすること
・勤務時間中は一日に五回以上、喫煙室でタバコを吸うこと
・必ず定時に帰ること
・総じて全社員の軽蔑と嘲笑の的となるべく日々心がけること
・常に小さな失敗を積み重ね、時々大きな失敗を犯すように心がけること
・いじめを受けた社員に対して仕返しをしてはいけません
・他の社員より秀でた行動をしてはいけません
・綺麗な身なりをしてはいけません
・同僚および上司に褒められてはなりません
・所属長より課せられたノルマを達成した場合、減給等の処分に処する
・社内恋愛は厳禁

 これだけ見てもすごい内容です。。。

感想

 『いじめられっこも、世にはばかる』主人公が成功させた仕事のメインコピーです。成功してはいけない立場の中、それでも真剣に取り組もうと思い、様々な感情を抱えながらもやり抜いた仕事だったのではないでしょうか。誰にでもその人なりの良さを生かせる場所がある。そんな風に思わせてくれる作品でした。上司の保坂部長が無茶苦茶ながらもカッコよかったです。

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