イーサリアム開発の歴史

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Newsweek (ニューズウィーク日本版)2018年12/4号[インターネットを超えるブロックチェーン]

◼️2014年:ブテリンとルービンの出会い、そして稼働

2014年1月1日、カナダのトロントで開かれた仮想通貨に関する会合で、ジョセフ・ルービンとビタリク・ブテリンの二人は、運命の出会いを果たした。
ブテリンは当時19歳。天才的な数学者で、大学を中退して「ビットコイン・マガジン」を発行していた。ブテリンは、「まったく新しいブロックチェーンを考え出した」とルービンに語った。
ルービンはブテリンのホワイトペーパーを読み、これぞ自分が求めていたものだと気づいた。それがイーサリアムだった。

ルービンは、ブテリンのビジョンを実現する戦略家として、イーサリアム・プロジェクトの最高執行責任者(COO)となった。
本社はスイスに置かれ、2014年7月、仮想通貨「イーサ」の先行販売を行った。最初の12時間で2300万ドル相当の3700BTCが集まり、6週間後の終了時までにはその約10倍も売れていた。
この資金は、イーサリアムのために設立された二つの財団「イーサリアム・スイッツランド」「イーサリアム財団」の運営にあてた。ルービンはさらに、イーサリアム始動の直前に、イーサリアムのアプリを開発する会社「コンセンシス」を設立した。コンセンシスは急成長し、今や28カ国に1000人の従業員がいる。

◼️2015年:プラットフォームをリリース

2015年7月、ブテリンとルービンは、イーサリアムのプラットフォームをリリースした。現在、最大25万人ものソフトウェア開発者が採用している。後発企業も続々と生まれ、2人は想像を絶する大富豪になった。

◼️2017年:イーサリアム企業連合の設立

イーサリアム財団は2017年、イーサリアム企業連合(EEA)を設立した。多様な許可制ブロックチェーン間の相互運用性を確保する技術標準の開発が狙いだ。参加企業はJPモルガン、インテル、マイクロソフトなど500社を超える。

◼️展望・・・ゆっくり着実に進化していく

ブロックチェーンの開発と普及について、コンセンシスのジョン・ウォルパートは、「道は遠い」と慎重だ。「拡散と収束を繰り返しつつ、ブロックチェーンはゆっくり普及していく」と語る。
またMITのマイケル・ケイシーは、普及させるにはスピードと拡張性を上げることが必要だと指摘する。「インターネットは40年かけて今の形に進化した。ブロックチェーンも状況に合わせて処理能力を強化できる拡張性を身につけなければならない」。

感想

2014年当時、もし私がイーサリアムのホワイトペーパーを目にする機会があったとしても、ルービンのようにその斬新さに気づけたとは、とても思えない。これは2008年のナカモト論文についてもそうで、もし日本語訳があったとしても、私には珍紛漢紛だったろう。
しかし実際、イーサリアムはそのスタートとともに巨額の資金集めに成功しているのだから、その意義に気づいた人は、世界にたくさんいたのだ。
してみると、私はそうした投資家たちの頭脳とは比べ物にならない低劣な脳みそしか持ち合わせていないということだ。
慢心は禁物だ。冒険には用心しよう。
(令和元年6月7日読了)

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