新しい事業を生む出す「マーケットアウト」「スタートアップファクトリー」による起業革命。

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起業革命―「スタートアップ」のプロが伝授する事業創出のノウハウ

はじめに

「マーケットアウト」「スタートアップファクトリー」
それが、新しい事業を生む出すための2つのキーワード

本書では、
①ライフネット生命、一休など躍進企業の秘密である「マーケットアウト」という発想方法
②起業プロセスを分業化することで成功確率を上げる「スタートアップファクトリー」という起業方法
について書かれています。

ざっくりというと、

◆『マーケットアウト』→顧客の目線からビジネス・組織を決定する。
◆『スタートアップファクトリー』→起業も個人の力に頼らず、分業して組織の力で成功させる

といったと感じでしょうか。

ちなみに、「分業する」ということは、原始時代の物々交換から始まる経済の基礎中の基礎だと思います。(狩りが得意な人に肉をまかせ、農業が得意な人に米を任せ、肉と米を交換するってことです。)

それを起業にも適用することは、とても画期的なことでありますが、まっとうな考え方だと思いました。

以下、印象的な個所を抜粋します。

日本経済が再生しない本当の理由

◆低すぎるベンチャーへの評価
・アメリカ、韓国では60%以上の人が「起業」が望ましいと考える。
・日本は、わずか28.4%
・アメリカでは優秀な学生ほど企業を選択する。

◆起業家が現れない日本
・起業の機会があると思う人は、わずか5%(平均20~30%)

◆創業者もメンバーの1人のアメリカと経営者が居残り続ける日本
・アメリカでは会社を成長させるために各フェーズで最適人材が経営者になる。

◆ベンチャーへの投資が少ない理由
・日本では、投資回収の機会がIPOにほぼ限られる。
・アメリカでは、投資回収の85%が大企業などからのM&A

事業創造のイノベーション マーケットアウトという発想

◆キーワードその1「マーケット起点」
・マーケット=ターゲット×ニーズ
・セグメントされたマーケットがあらゆる意思決定の基準

◆キーワードその2「購買代理店」
・「売る」ではなく、顧客のニーズに合ったモノ・サービスを調達する。

◆キーワードその3「オープンポリシー」
・情報開示をするスタンス

◆キーワードその4「もたざる経営」
・マーケットの都合に合わせて柔軟に変化できる体制を持つ

◆キーワードその5「クロスファンクショナル」
・ターゲットに提供するサービスを多角化することで事業を成長させていく。

◆この分野ならマーケットアウトは成功する!
・「販売コスト>製造コスト」となっている分野
・販売コストの比重が大きい分野なら、マーケットアウトが有利

ビジネスモデル転換の5つの発想法

◆ターゲットを絞る・転換する
・「これをだれに売るか」ではなく「この人がほしがっているものは何か」を起点にする。
・そのためにもまずターゲットを絞り込む。

◆サービスをシンプルにする。
・「引き算消費」の発想で、機能を最低限に絞って低価格な商品にする。
・「シンプル化」はユーザーが真に求めるものだけに徹底的に絞りこむことに難しさがあり、勇気が必要になる。

◆チャネルを転換する。
・リアルからインターネットへ
・「これは絶対儲からない」という分野に商機がある。

◆資産を活用する。
・無駄に廃棄していたキズもの商品を「訳あり商品」として安価で提供
・資産は無駄にせず、フル活用する

◆プレイヤーを束ねる。
・プレイヤーを束ねたプラットフォームをつくる。
・例としては、楽天、Yahoo、mixiなど

「スタートアップファクトリー」という考え方

◆従来のベンチャー起業はハイリスク・ハイリターン
・スタートアップのプロセスを全て個人の力で乗り越える必要がある。
・成功すれば数十億円のリターンがあるが、成功確率は0.1%程度

◆ミドルリスク・ミドルリターンを目指す「スタートアップファクトリー」
・スタートアップのプロセスそのものを分解
・工場のラインのように各段階を分業して、成長プロセスにあった適任者が経営する。

◆成功体験・失敗体験を活かし事業の再生産が可能なシステムを
・ノーベル賞は過去の研究を学んだ上で新しいものを付け加える、
・起業も過去の成功事例を蓄積し、その時代、分野に合ったオリジナリティを付け加える手法をとれば、成功確率は格段に上がる。

◆スタートアップの狙い目はこの5分野
・現在、プロダクトアウトの発想で成り立っている業界
・医療、金融、不動産、建築、農業など

著者

【監修者】田口弘
顧客起点でビジネスの全てを発想する「マーケットアウト」のコンセプトの下に、「購買代理店」「持たざ経営」など独自のビジネスシステムや新規事業を次々に打ち出し、同社を年商550億円、東証一部上場企業へと育て上げた。現在は株式会社エムアウト代表取締役社長。

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