リベラルアーツを学び、教養を深める

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おとなの教養 2―私たちはいま、どこにいるのか? (2) (NHK出版新書)

第1章「AIとビッグデータ」

AIやビッグデータによって生活が便利で豊かになっていく一方、AIの活用の仕方を間違えてしまうと悪いことや災いを引き起こす可能性があることを、世界中の事例を用いて説明しています。AIにできるとこと、できないことのヒントを述べたうえで、我々人間はどのようにAIを活用していくべきか「思考する」必要があると伝えています。

第2章 「キャッシュレス社会と仮想通貨」

お金の歴史を振り返りながら、お金とは「共同幻想」によって成り立つものであり、①交換②蓄積③尺度の機能があることを説明しています。仮想通貨の仕組みやメリットデメリットの説明を交えながら、今後私たちがどのように「お金」と向き合っていけばよいかのヒントを示してくれています。

第3章 「想像の共同体」

「民族とはなにか?」、「民族はどのようにして生まれるのか」、「民族紛争はどのように解決できるのか」という3つの問題を事例を用いながら掘り下げていきます。

  • 民族とは、想像の共同体である。特に言葉が同じだと民族意識が高まる。ただしユダヤ人は特殊で、「ユダヤ教を信じる人で、ユダヤ教の母親から生まれていること」と、定義されている。
  • ヨーロッパ諸国が植民地支配のために分割統治を用いたために、人為的な分断線が引かれて民族意識が高揚させられた。(フツ族とツチ族のルワンダ大虐殺など)

第4章 「地政学」

地政学では、国際政治をシーパワーとランドパワーの駆け引きや戦いとしてみているといいます。アメリカと中国の関係、中国の一帯一路構想、北方領土問題、ウクライナ危機、サウジアラビアとイランの対立などの背景を地政学の観点で説明しています。

第5章 「ポピュリズム」

ブレグジットとトランプ現象をテーマに、ポピュリズムについて深掘りしていきます。ポピュリズムには2つのポイントがあり、「民主主義にはポピュリズムの要素が含まれてしまう」ことと、「エリート蔑視」があげられています。トランプ大統領は典型的なポピュリストであること、EUの生い立ちからイギリスの離脱の背景までを、ポピュリズムの危険性を示唆しつつ説明されています。

第6章 「日本国憲法」

日本国憲法はアメリカからおしつけられたものなのか、自衛隊は憲法9条に違反しているのか、という問いに焦点をあて、日本国憲法制定の背景から立憲主義とは何か、海外での立憲主義や今の自民党の改正案などについて説明されています。

感想

どの章も説明がわかりやすく、内容も興味深いものでした。池上彰さんの深い知識とそれを裏付ける勉強量が垣間見える一冊でした。リベラルアーツという言葉さえよくわかっていませんでしたが、この本を読んで興味を持つことができました。しばらくは池上彰さんの本を読んで学んで、わかってきたらもう少し専門的な本にも手を出せたらと思います。(まだまだ先になりそうですが)

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