ヒリヒリするおかしさ

5591views相生あるか相生あるか

このエントリーをはてなブックマークに追加
火花 (文春文庫)

 言わずと知れたお笑い芸人の芥川賞受賞作。
 内容も、自身の経験か想像かは分からないけれど、芸人についての物語。
 成功も失敗も、恥も怒りも悲しみも、日々の中に彩られるなんてことのない日常も。ただの一日とするかお笑いに変えられるか。
 決して説教じみては描かれていない、むしろ瑞々しさの中から溢れだしてくるお笑い論。
 なんだよもう、くだらないな。そうとも思わせてくれる作中の先輩。一匹狼なところを見せながらも、誰からも理解されなかろうと、自分のお笑いを突き詰めていく。
 本来の笑いの生み方とはそういうものなのかな、と思わせてくれる。人がいて初めて成立するけれど、自分をきちんと持っていないとやってられない職業。そんなイメージを持った。そしてその職業はとてもとてもしんどそうで、とてもとても充実する時がありそうで、とてもとても、苦しいけれど楽しそう。
 ラストの漫才のシーンが圧巻。

感想

お笑いの楽しさ難しさをヒリヒリと感じました。

関連まとめ

本のまとめカテゴリー


コメントを書く