心の知能指数を高める

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EQ 2.0 (「心の知能指数」を高める66のテクニック)

EQの4つのスキルを理解する

 EQの4つスキルを伸ばすためには、まずはそれぞれのスキルを知り、それを実践したらどうなるかを理解しなければならない。EQの4つのスキルは大まかに2つのカテゴリーに分けられる。1つは個人的なスキル。もう1つは社会的なスキルだ。個人的なスキルには自己認識スキルと自己管理スキルがある。この2つは、他者との関わりよりも個人に注目したスキルだ。個人的スキルとは、自分の心の動きを認識し続け、行動や傾向をコントロールする力である。社会的スキルには社会的認識スキルと人間関係管理スキルがある。この2つは、他者の気持ちや行動や動機を理解して、人間関係を改善させる力だ。

自己認識スキル

 自己認識力とはその瞬間の自分の心の動きを正しく把握し、さまざまな状況での自分の傾向を理解する力である。特定の出来事や問題や人に対して自分がよく取ってしまう対応を知る力もこの中に含まれる。自分の傾向を正確に知っておくことは特に重要だ。自己認識スキルを高めるには、いやでもネガティブな感情に目を向けることが必要になる。

 心の動きを本当に理解するためには、どこからその感情が生まれ、なぜそう感じるのかを時間をかけてじっくりと考えなければならない。あなたの反応が感情として現れる。感情の出どころがどこかにはるはずだ。何も理由がないのに感情が湧き出るように思えることも多い。そんなとき、あなたのその反応を引き起こさせたのは何かを知っておいたほうがいい。なぜそう反応したかを考えれば、感情の出どころがわかるようになる。強い感情を引き出す状況に出会ったら、特によく考えた方がいい。時間をかけて自省することで、後悔するような行動を取らなくてすむようになる。

 自己認識スキルは、心の奥底にある暗い秘密や無意識の動機を表に出す技能ではない。あなたが何に反応するかを、ありのまま正直に理解する力である。自己認識の高い人たちは、自分が何が得意か、何が自分を動かし何が自分を満足させるか、どんな人や状況が自分をやる気にさせるかをはっきりと知っている。

 意外なことに、自己認識力について考えるだけでもこの能力は向上する。とはいえ、はじめは「できないこと」ばかりに目が向いてしまうものだ。自己認識力がつけば、感情的な「ミス」を恐れなくなる。どうしたら違う方法で物事を行えるかを考え、人生を切り開く上で必要な情報が受け入れられるようになる。

 自己認識スキルはEQの土台になるスキルだ。自己認識力があれば他のEQのスキルも簡単に使えるようになる。自己認識スキルが高まれば、人生もはるかに充実したものになる。仕事でも家庭でも目標に到達できるようになる。自己認識スキルは仕事の成功につながる。自己認識スキルが最も高い人のうち83%は仕事でトップクラスの成功を収めている。仕事の成果が最低レベルの人たちの中で、自己認識スキルが高かったのはわずか2%だけだった。なぜだだろう?自己認識ができていれば、自分に最も合ったチャンスを追いかけ、仕事に力を注ぐことができ、感情に足を引っ張られることもないからだ。

 自己認識力はかつてないほど大切になっている。心理学は心の病を扱う学問だという誤った認識のせいで、わたしたちが自分の心について学ぶのは、何らかの危機に直面したときだけだ。わたしたちは普段、自分が快く感じられるものだけしか見ようとせず、居心地の悪いものからは目を背ける。しかし、わたしたちが本当に見なければならないのは全体像だ。自分の美しさも醜さもすべて理解してこそ、潜在能力を開花させることができるのだ。

EQ 2.0 (「心の知能指数」を高める66のテクニック)

EQ 2.0 (「心の知能指数」を高める66のテクニック)

  • トラヴィス・ブラッドベリー,ジーン・グリーブス

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