理科系の作文技術「わかりやすく簡潔で、誤解のしようがないほど論理が整合な文章を書く技術」

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理科系の作文技術 (中公新書 (624))

「本書のテーマを象徴するチャーチルのメモ」

(書中からの引用、ただし読みやすいように改行&ローマ数字→算数字に変更)

(1)報告書は、要点をそれぞれ短い、
   歯切れのいいパラグラフにまとめて書け。
(2)複雑な要因の分析にもとづく報告や、統計にもとづく報告では、
   要点の分析や統計は付録とせよ。
(3)正式の報告書でなく見出しだけを並べたメモを用意し、
   必要に応じて口頭でおぎなったほうがいい場合が多い。
(4)次のような言い方はやめよう:
   「次の諸点を心に留めておくことも重要である」、
   「・・・・・・を実行する可能性も考慮すべきである」。
   この種のもってまわった言い廻しは埋草にすぎない。
   省くか、一語で言い切れ。

本書で解説している作文技術とは、上記したチャーチルのメモに沿うような、
わかりやすく簡潔で、誤解のしようがないほど論理が整合な文章を書く技術。

「パラグラフ」

パラグラフ(段落)は、
ある1つのトピック(小主題)について、ある1つのこと(考え)を言うもの。

パラグラフは、
「そこで何について語ろうとしているのか」を端的にあらわす文章を含む。

この概要的な文章をトピックセンテンスと呼び、
これをなるべくパラグラフの初めの文章にするべき。

「文の構造と文章の流れ」

1つの文章は、「要約→詳細」のような構成の文章が望ましく、
読者がそこまで読んだ時点で、理解できるものでなければならない。

文章がくどくなったとしても、論理の厳密性は保つ必要がある。

「はっきり言い切る姿勢」

「だろう」「と思われる」などの曖昧な表現は使わない。
曖昧な表現を使うときは、そこで本当にその表現が必要かどうか考えるべき。

「事実と意見」

事実と意見は、読者が誤解しないよう明確に区別して書く。

事実は、それに関する内容(図表・文献など)を吟味し、
なるべく名詞と動詞で書き、主観的な修飾語を混入させてはいけない。
例:Wikipediaによると、
2011年5月時点で「理科系の作文技術」の発行部数は85万部である。

意見は、基本的に「私は~と考える」のように、主語と述語を省かずに書く。
ただ、意見の内容の核となることばが主観に依存する修飾語である場合には、
省くことが許される。
例:(私は、)「理科系の作文技術」はつまらない(と感じる人もいると思う)。

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