地域通貨について学ぶならこの本!!

2172viewshalmahalma

このエントリーをはてなブックマークに追加
鎌倉資本主義

第6章 テクノロジーで何ができるか
〇地域通貨の可能性
QWANは地域社会資本や地域環境資本を測る指標をつくることを目標に設立した会社。
現在のお金(法定通貨)には、「匿名性」や「金利」という特徴がある。
それはとても便利な性質である一方、地域環境汚染や富の格差という問題が、そうしたお金の性質によって引き起こされていることも否定できない。
だとしたら、その逆の性質をもったお金を地域通貨として流通させることはできないだろうか。
例えば人におごると増えていくお金、人と人とのつながりを可視化するお金、使わずにためておくと価値が減ってしまうお金。

〇既存の地域通貨事例
・神奈川県相模原市藤野地区…よろず
日曜大工や散髪などの際によろずで支払う。1萬(よろず)=1円。
・千葉県いすみ市…米
・東京都国分寺市…ぶんじ
「言葉を贈る地域通貨」カードの裏側にお礼の言葉等を書き込める欄がある。円での支払いの補完にも使用できる。

お隣の畑でとれた大根とうちの畑でとれたみかんを物々交換しても、GDPには全く反映されない。シェアリングエコノミーも同様。
こうしたやりとりを可視化する意味でも、地域通貨には可能性がある。

〇人と人とのつながりを増やす通貨
ブロックチェーンの技術の進化によって、従来では可視化されてこなかった価値を顕在化することは可能になってきている。
地域ごとに、自分たちが大切にしている価値に合わせて、通貨の価値を変動させることも、それをダイナミックに変動させることも、技術的には可能。
誰から誰の手に通貨が渡ったか、可視化することも可能です。
つまり、自分たちの実現したい社会に合わせて、さまざまなお金をデザインすることが可能な時代になっている。

〇ICOという可能性
地域が地域通貨を発行・流通させるためには、まずは運営していくための元手が必要。
それをICOの仕組みを使って調達するといったことも考えられる。
応援している地域の価値が上がると自分の資産が増えるというのは面白い。そのような仕組みづくりにもBCは適している。
もちろん行き過ぎた投機は問題があるが、適量の投機的な要素は面白さにつながる。
既存の資本主義を否定するのではなく、「面白い」という要素は通貨の流通にはきわめて重要。

〇地域通貨を普及させる仕掛け
通貨が普及する一番のポイントはユーザーを増やすこと。
地域通貨も、その地域の人ならだれもが持っていて当たり前という状態にまで普及することが大事。
このような状態になるまでには時間がかかる。
地域通貨との親和性を考えるとき、野球の球団やサッカーチームを擁している地域は有利。
DeNAが電子地域通貨の開発を発表。「横浜スポーツタウン構想」のまちづくりの一環。
スタジアムに応援に行き、グッヅを購入し、周辺の飲食店で食事をする。
キラーコンテンツが人を呼び、地域通貨のユーザーが増え、流通量が増える。
新しい地域通貨を普及させるには、キラーコンテンツをその受け皿にするのが1つの方法論。
鎌倉の場合には、「まちの社員食堂」。

鎌倉資本主義

鎌倉資本主義

  • 柳澤 大輔

関連まとめ

本のまとめカテゴリー


コメントを書く