さくさくと、読めますよ

7539views相生あるか相生あるか

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博多豚骨ラーメンズ (メディアワークス文庫)

 福岡が舞台。人口の3パーセントが殺し屋という物騒な街、博多。そこで繰り広げられる殺し屋、復讐屋、拷問屋、情報屋といった物騒な仕事人たちが繰り出していく群像劇。

 1人の自分に焦点を当てるのではなく、それぞれの人物にスポットライトが浴びられていく。どんどんと話が進んでいく内に、折り重なっていく登場人物たちの行動、思惑、権謀術数。それぞれが噛み合うストーリーが秀逸。

 テンポが良く、どんどんと読み進められる。途中で立ち止まるような意味深長な言葉がない分、特に悩むことなく読み進められる。ページが進むごとに加速していく物語。

 登場人物があっけなく殺されていく。もちろん殺し屋小説なのだから当然なのだけれど、そこには陰鬱な影はまるでない。むしろ軽快に描かれている事で、立ち止まることなく読み進める事が出来る。その軽快さがこの作品の魅力と言えると思う。ページが進んでいく面白さも堪能出来る。

 これという主人公はいない。それぞれの考えを持った人物たちが動き、それに合わせて物語も動く。まさに縦の糸と横の糸が折り重なるように物語の幕が閉じる。その様が鮮やか。色々な箇所にちりばめられている伏線と、思わずニヤリとしてしまう会話。読んでいて、ただただ楽しいと思える作品。  

感想

シリーズの第一巻。続きが読みたくなります。

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